風土記
姫神の数多いアルバムの中でも最も優しさに溢れている曲が多いのがこのアルバム(風土記)の特徴です。特に春萌えなどは心が弾むようななんとも楽しい気持ちになります。姫神のアルバムの中でも隠れた名盤かもしれません。お奨めの一枚です。
納豆の唄/風土記の丘賛歌
『納豆の唄』は、わかりやすいメロディーで、さびの部分が癖になり、一回聞いたら忘れられない感じです!。
子供と楽しく歌えるのがいいですね!
2曲目の『風土記の丘讃歌』は、非常に美しい曲です。オススメです!
現代語訳 古事記 (河出文庫)
固有名詞が多すぎて少しうんざりするけど、イザナキとイザナミが子供をつくったり、ヤマトタケルがヤマタノオロチを退治したりと楽しいエピソードが盛りだくさんで、勉強にもなって一石二鳥です。
現代語訳 日本書紀 (河出文庫)
いまさらながら、思いついたことがある。気がついた、というべきか、気のせいか、というべきか……。
この時、スサノヲノ尊は、年すでに長じて、八握もあるほどの長い鬚が生えていた。それなのに天の下なる国を治めることをしないで、なお足ずりをして大声に泣き喚き、頬をふくらませて怒り、かつ怨んだ。そこでイザナギノ尊が尋ねるには、/「お前はどうして、いつもそんなに泣いているのか?」/こう言ったところ、答えて、/「私は母君のおいでになる根国にお供したいと思い、それで泣いているのです。」
〈八握もあるほどの長い鬚〉を生やした、いい年したおっさんが、〈足ずりをして大声に泣き喚き、頬をふくらませて怒り、かつ怨んだ〉。
大袈裟、にもほどがある。いや、大袈裟、というより、ほとんどコントだ。めたくたである。そうして、なぜ、泣いているのかといえば、お母さんのいる、あの世に行きたいのだ、という。スサノヲノ尊は、お母さんが、大好きであるらしい。また彼は一面、「その性質が乱暴で、壊したり傷つけたりすることを好んだ」、という。ところでスサノヲノ尊には、お姉さんもいる。アマテラスオホミカミだ。「この御子は、その身体が光り輝いていて、天地四方にまで光が及んだ」、とある。
乱暴で母に甘える弟に、〈天地四方にまで光〉を放つ姉。――この取り合わせって、……なんだか、太宰「斜陽」の直治とかず子みたいじゃないか? なんて思いついた、というべきか、気がついた、というべきか、気のせいか、というべきか……母の死を追うように命を絶った直治と、あの世の母を慕うスサノヲノ尊との相似なんか、……気のせいか。
大袈裟、を感じさせる表現が、実は、リアルへと肉迫していく仕掛けとして機能している点なども、太宰の文章に通じるものがあるのではないか? なんて、思いついた、というべきか……気のせいか。
話が飛ぶが、私が一番好きなのは、スクナビコナノ命だ。
その時、海上から不意に人の声が聞えてきた。オホアナムチノ神は驚いて探し求めたが、海上に舟もなく、人の姿もなかった。しかししばらくするうちに、眼にもとまらぬほどの小さな男が、ががいもの実を二つに割ってその莢を舟の代りにし、みそさざいの羽を着物の代りとして、波のまにまに浮びながら、岸に寄って来た。
この続きが、また、私は好きなのだが、ここでは省略する。はじめて酒を作ったのは、スクナビコナノ命である、という。あるいは、それは芋焼酎であったかもしれない。
現代語古事記: 決定版
古事記なのに、興味がわきドンドン読めました!! 興味がわくしかけ・・・ところどころにある「解説」にあります。興味のスイッチが押されてついつい読み進みました。
絶対義務教育で学校に導入して欲しい本です!!
竹田先生の本で裏切られたことありません。
私の主観では今世紀最大の推薦本でございます!!