青きスーザンうさくんのむっちり部屋
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1200℃ ~ファイヤー・ストーム~ [DVD]
本作、大惨事となったトンネル火災事故の裁判を担当した野心的で正義感の強い女性検事が、真相の究明を続ける過程で、事故を起こした運転手にすべての責任を押しつけて片付けてしまおうとする建設会社、運送会社たちの、安全軽視、利益優先の発想と、安全基準の不備を承知の上で、現行の法的な欠陥を変えていこうとしない行政の怠慢ぶりに直面し、正義感を貫こうとすることによって、逆に解任されてしまうというストーリーを骨組みにして、この調査の過程で明らかになっていくそれぞれの犠牲者たちの悲劇、災害に巻き込まれながら、我が身を顧みず他人の命を救った人々の英雄的な姿、消防士たちの命懸けで勇敢な働きを織り込みながら展開し、劇的で、しかも重大な問題を投げかける重厚な作品になっています。結局主人公の女性検事は、検事という立場では社会正義が貫けないと知り、弁護士に転じて民事訴訟の側から損害賠償を請求するという立場に転じていくのですが、この主人公の葛藤と苦悩、挫折と奮闘の姿は、かなり感動的です。社会派作品でありながら、上質の人間ドラマともなっている点は、なかなかの作品。強いて言えば、少々詰め込みすぎで、わかりにくいところがあるのが難点。ですが、作品としてはお薦めの一級品です。
ラプソディー・イン・ブルー
良い音楽は時代を越えて次の時代でも聴かれていきますが、このエミール・デオダートの『ラプソディー・イン・ブルー』もそのような要素を一杯持っている音楽です。
我々の頃はクロス・オーヴァーと言っていました。フュージョンに入れても良いのですが、もっと多用な音楽スタイルを内在しています。
1973年の録音ですから、キング・クリムゾンらのブリティッシュ・ロックの影響も受けていますし、マイルス・ディヴィスが電子楽器を使用した「ビッチェズ・ブリュー」のスタイルもそこに聴き取れます。出自であるブラジルのラテン音楽、特にボサ・ノヴァに刺激を受けているのが良く分かりますね。
3曲目の「スカイスクレイパー(摩天楼)」のパーカッションによるリズムのきれの良さが秀逸です。ブラスの咆哮が、チェイスやシカゴ、ブラッド・スウェット&ティアーズのようでもあり、あの時代を代表するサウンドのエッセンスのような快適さが感じとれます。ブラス・ロックという音楽ジャンルにも近いですね。
4曲目の「スーパー・ストラット」の疾走感もステキで、聴いているうちに心地よさが身体中を駆け巡ります。ソウルフルな演奏が8分以上展開されますので、躍動感に身を任せている内にエンディングへ突入する快感を味わえます。
ラストのガーシュイン作曲の「ラプソディー・イン・ブルー」のスピード感がたまりません。標題曲ですし、当時よく聴きましたが今でも新鮮な驚きと感動に包まれています。音楽ジャンルを越えたサウンドですので多くの人に再認識してほしいと願っています。
美青年だったデオダートも63歳になりました。
パリ・コンサート [DVD]
ワイド画面にDTS音声収録ドラムス凄腕デイヴ・ウェックル、ベースはトム・ケネディです。前作とは、メンバーが違うためとても楽しめます。収録曲もライブハウスで乗りの良い"Tumble Home"や"KT"に”Chatter”に"Chromazone"で
安定した演奏を聴かせてくれます。ボブのSAXもバラードでは聞かせてくれます。
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