宇宙一の無責任男シリーズ〈1〉無責任艦長タイラー (富士見ファンタジア文庫)
このシリーズ好きだったなぁ。
広大な宇宙規模の視点に持ち込まれた、全く似つかわしくない昭和の香漂う和風価値観。
植木等の名作「無責任シリーズ」の軽いノリでスタートさせた作品で、主人公ジャスティ・ウェキ・タイラーの奮闘と機知が面白い。
登場人物の名前の安直さと反比例してキャラクター性が確立し、個性豊かでカッコいい。
帝国の提督がユッター・ド・ロナワー提督ですから。
娯楽向けですから文章は読みやすく、それでいて1ひねりも2ひねりもある筆致は凄い。
残念なのはこのシリーズ、OVAシリーズが出てからおかしくなった。
物語が全く異なってしまったのである。
当初の物語では、ゴマすりが得意な胴長短足のおっさんがカッコよく知恵を絞り、奮闘・活躍する話である。
OVA登場以降は、登場人物達がかっこよく、若く、幸運だけで成功する無能の人になってしまった。
後期の続編は、価値がない。
このシリーズに興味をもったなら、まずは第1巻を読んでください。
SFもスペースオペラも関係なく、誰でも楽しめる娯楽作品です。
無責任艦長タイラー DVD-BOXI~素敵に無敵! 出世の花道~
私にとって最高峰のテレビアニメと言えば、この作品しかありえません。
それまで巷に溢れていた帝国主義的な宇宙戦艦モノと科学官僚SFを逆手に取った、革命的なまでに頑張らない主人公と見事な反権力ストーリー、魅力的な脇役達等、これを超える作品は他にチョット見当たらないのではないでしょうか? 恋に仕事に競争に戦争に真面目で真剣な作品はもうたくさん。胸ヤケがする。日本人にはもっと楽観的にいい加減に充実して生きれる素養があるはずなんだ。
「無責任艦長タイラー」BD-BOX [Blu-ray]
約15年ぶりに再会した作品ですが、サブキャラクター含め
キャラクター設定が丁寧にされているため、全てに愛着を
感じます。
各個性もかなり強いはずなのに、そよかぜの中にいると
溶け込んでうまくいっている点を当時から感じていました。
この作品に関しては、誰か一人というよりも、全部もしくは
世界観が好きという人も多いのではないでしょうか?
元が4:3のSDなので、解像感は高くないですし、細かい
撮影ぶれもあります。ただし、それはこの作品の魅力を
打ち消すほどの物ではありません。
上記を除けば、画質的にはうまくupコンバートしていると思います。
また、この作品を見ていると、セルアニメは今のアニメ
には無い魅力があった事をつくづく感じさせてくれます。
HP上で展開しているタイラー新聞等を見ても、製作陣からも
愛されている作品だと思いました。
最後に、値段がちょっと高めなので購入を悩んでいる方で、
タイラーがやっぱり好き、後で買おうと思っている方は早めの
購入をお勧めします。
製作陣からのちょっとしたプレゼントが楽しめますよ。(^ ^)
無責任艦長タイラー DVD-BOXII 愛は戦争よりつよし~アザリンVSパコパコ
欧州版とちがいプレスミスがないことが非常に安心です(あたりまえ(笑)
長らく待ち望んだタイラーTVシリーズの後編が盛り込まれており
タイラーファンとしては非常にうれしい逸品です
また個人的に、特別編「ひとりぼっちの戦争」収録もいいかんじです
これは見え見えの展開ですが そこがまたいいのかもしれません
このあとにリリース予定のBOXIIIもOVA版収録とのことで
OVAの前にTV版を堪能できるこのBOXIIをぜひ♪
表紙のタイトルロゴのピンクもユリコさんもきにいってます(^^