デリリウム [DVD]
全篇、得体の知れない病的な狂気に満ちた異常なサイコキラー映画。
観客不在で暴走するストーリー、ルール無視お構いなしの整理出来ていないプロット。
そして突如展開する猟奇的な残虐殺人場面の不条理さ。
神経を逆撫でするかのように炸裂するワイルドなギターの音!
監督レナート・ポルセリのやりたい放題が、歯止めの効かない状態で画面で爆発している。キレている.....。
なんなんだ、この見ごこちの悪さは....!?
演じる俳優達の病的に破綻した演技はともわれ、レナート・ポルセリの
暗黒世界に引きずり込まれたら最後、神経がイカれるか、
それとも完全にハマるかのどちらかであろう。
レナート・ポルセリ、凄い奴だ!
ベスト・オブ・ベスト フルート名曲集[全70曲]
4枚組のCD。
クラシックは苦手で、ムード音楽派の私にも、
知ってる有名な曲ばかりで楽しめたし、
映画音楽や世界の古い歌を集めた4枚目のCD
だけでも買って価値あった。
アダージョ100%
全体の曲目を眺めますと、イタリア出身の作曲家とバロック時代の曲目から選曲されているのが多いのと、オーボエ協奏曲から取ったものが多いのに気がつきました。少し物悲しいオーボエの音色とアダージョのイメージが合うのでしょうか。アルビノーニやマルチェルロの曲は有名ですから、映画音楽などにも使われています。
ハチャトゥリアン作曲の「スパルタカスとフリージアのアダージョ」は良い曲で気に入りました。幻想的で優雅な曲ですし、ジェームズ・ゴールウェイの奏でるフルートの音色の美しいこと。このアルバムの愁眉の曲でしょう。
バーバーの「弦楽のためのアダージョ」の緊張感溢れる荘厳な調べはまた格別で、サミュエル・バーバー畢竟の名曲です。マーラーの「交響曲第5番~アダージェット」もヴィスコンティ監督作品「ベニスに死す」に用いられてから特に愛されるようになりました。官能的な響きは、他の曲にない趣を感じます。
「アダージョ」に収録されている曲を一通り聴きますと、心が安らぎました。
忙しい現代人にとってこのような「アダージョ」の語源の「くつろいで」という時間が必要なのでしょうね。