Soul Dressing
彼らの数ある作品の中で、実は最も気合の入った一枚です。理由はほとんどのナンバーが彼らのオリジナル作品で固められていることです。カヴァー率の高い彼らのアルバムの中でこれだけだと思います。まだベースはドナルドダックダンではなく、ルイススタインバーグが担当しています。タイトル曲の渋カッコよさ、グリーンオニオンをアップテンポにしたような4、スモールフェイシズも「フロムザビギニング」でカヴァーした11など聴きどころ多いです。ブッカーTの顔ジャケが火星人みたいで怖いなどと言わず聴いてみてください。モッズなら必聴必携盤、これを知らないともぐりですよ!!
The Criterion Collection: Complete Monterey Pop Festival [DVD] [Import]
1975年にNHKの『Young Music Show』でも放映された『Monterey Pop』,その中からジミヘンとオーティスのライヴのみを収録した『Jimi Plays Monterey / Shake! Otis At Monterey』,そして上記2枚に収録されていない未発表映像を収録した『The Outtake Performance』の3枚のDVDを収録したBox Setです。
すでにLD等で発売されていた前記2枚は画質音質ともにこれまでの映像は一体何だったんだろう?と思うくらいに向上しており,それだけでも買う価値は十分にあるのですが(特にdtsで聴くサウンドは感涙ものです),それ以上に価値があるのが『The Outtake Performance』です。
何しろ,そのサウンドは聴いたことがあるものの,未だかつて演奏する姿を見たことがないミュージシャン達の映像が多数収録されているのですから!特にAssociation,Electric Flag,Lora Nyro,そしてBuffalo Springfieldの映像には感動しました。
ただ,残念なのは,この盤のみdtsじゃないってことです(一部5.1ch mixされている曲もありますが)。そして,Completeというのなら,たとえ何枚組になっても構わないから残っているすべての映像を収録して欲しかったですね。それともこれ以外にはもう映像が残っていないのかな?(^^;
Very Best of Booker T. & the Mg's
スタックスレーベルのハウスバンド、ブッカーT&MGズの米ライノ社編集のベストCDです。オーティスをはじめとするさまざまなソウルアーティストのバックバンドを務め、自らも最高のオルガングルーヴを奏でる彼らの代表曲がしっかり選曲されています。ボーカルなしのインストバンドなのでどうしても単調になりがちですが、このオルガンを中心とした彼らのグルーヴは最高です。彼らの音楽性はオルガンジャズとの垣根が低く、というかほとんど垣根なしなので、レアグルーヴ等に興味のある方にも是非。1CDなのでもう少しボリュームが欲しくなりますが、基本はしっかり押さえてあり、さすがライノの仕事です。初めて彼らを聴いてみるという方には安心しておすすめ出来ます。