家族依存症 (新潮文庫)
一気に読みました。っていうか読めました。いや、読まずにいられませんでした。
以前から「斉藤学」さんの言葉に共感を強く感じていたので、とりあえず購入。
日本では先進諸外国から遅れがちな「精神分野」。
心の問題を薬で治せると信じている医者の方にも読んで欲しいと
著者自身が訴えかけています。
AC、依存症、境界性人格障害etc…それらが生まれる現場は
私達があたりまえのように慣れ親しんだ風景に存在するのだということを、
今更ながら気付かされました。
腐った根の上に繁る、枯れた葉だけを切り取るようなことの繰り返しが
終わることのないACなどの連鎖に繋がるのだということ。
知って無駄になるような内容では無いと思います。
沢山の症例を交えて、自助グループや関連施設などの連絡先も載っています。
ACと聞いて「なんでもACのせいにしやがって」という方ももちろんおられるでしょうし、ACという事自体の否定もあるでしょう。
でもACとは「自分はACなんだ」と自覚をしてからACと定義される代物です。
ACの概念が無く、なんとなく人間関係や社会に適合できない生きづらさを感じている方には必読。
自分はACでは無かった、と安心したい方にもオススメできる本だと思っています。
JAPANESKA
いきなり沖縄音階の「100万つぶの涙」から始まるのにかなり衝撃を受けた記憶があります。今でこそ「島唄」が有名なTHE BOOMですが、この頃はスカ調の曲が主でしたから。
しかし、名曲「からたち野道」もまた、このアルバムに収められていて。
「中央線」「川の流れは」も、聴けば聴くほどよさを感じる曲。
構成的にはちょっと、あんまりよくないのかもしれませんね。
ここまで曲調がさまざまな作品が集まっていると仕方ないか。
AAA 宇野実彩子フォトブック UNO
現在のAAAのメインボーカル&セクシー担当、宇野ちゃんのソロ写真集です。
可愛い系、セクシー系、ナチュラル系の写真がバランス良く収められてます。
一つ残念なのは、表紙の写真があんまり可愛くない&地味過ぎ・・・(スミマセン)。
これはスタッフにバースディパーティを開いてもらった時の写真らしく、
そういう思い入れもあっての事だと思いますが、他にも良い写真いっぱいあるのに。
勿体ない。
で、注目の水着グラビアですが、昔からのファンのイメージだと(僕もですが)
「宇野ちゃんはスタイル良いんだけど、ちょっと痩せすぎじゃね?」という感じで
「女性的」というよりは「可愛い・かっこいい」イメージが強かったのですが、
今回のグラビアでは、良い感じで肉も付き、女性特有の丸みのある綺麗なラインが出ていて、
魅力倍増です。
後、短いエッセイもあり、また別の宇野ちゃんの素顔が見れます。こちらも要チェックです。
多分、水着に関しては最初で最後だと思いますので、ファンの方なら買って損なしです。
私は「うつ依存症」の女 [DVD]
『うつ』と聞くと「暗い気分」「意欲が湧かない」「何をしても楽しくない」などの言葉を連想しますが映画の内容はそういうことではないと思う。『神経症』という言葉が正確にはあてはまると思う。「思い込みが激しい」「感情の起伏が大きい」「不安になることが多い」。そんな症状に悩まされる女子大生の生活を描いた映画。
母親を演じるジェシカ・ラングがインタビューで言っていたが「病気の子供を持つ母親の不安がよくわかった。バランスを崩した子供に接することがいかに困難であるか」この言葉通り主人公リビー(クリスティーナ・リッチ)に関わる色々な人々が四苦八苦する様子、接する態度の変遷が優秀な俳優陣たちによってうまく描かれています。
映画の最大の焦点〈この映画でうつの人々を救うことができるか〉に関しては主演のクリスティーナ・リッチは「克服の難しい病気だと思うけどうつ病になっても恥じる必要はないわ」 精神科医演じるアン・ヘッシュは「孤独を感じる人たちに救いの道はあるし、必ず味方はいるのだと知ってほしい。自分らしさを大切にしてほしい」 ジョナサン・リース=マイヤーズは「孤独感は消えると思うよ。似た悩みを持つ人が多いとわかるだろう。でも自分を救えるのは本人だけだ。」 ジェイソン・ビッグスは「患者の行動は不可解に見える。でも悪意があるわけじゃない。理解を深めることが重要」 ジェシカ・ラングは「理解されてないことは多い。でも以前よりはオープンになったことは確かね。人々はうつ病について話し合いその存在を認めるようになってきたと思うわ」と言っています。
救うことはできると断言している人はいないけれどもそれぞれ肯定的な意見を述べていると思います。アメリカの80年代が舞台だけれどもアメリカの80年代だけの問題でもないしアメリカだけの問題でもない。当然日本にだってそういう人たちは多くいると思う。社会的に価値ある映画で、非常に重要なことを問題提起している映画だと思います。