いつか晴れた日に―分別と多感
~ 私は映画でこの作品を知りました。
DVDの特典映像にあったんですが、エマ・トンプソンが受賞の挨拶で、作者が生きていてこの映画を見たらこう評価するにちがいない、と作者の独特の言い回しを使って映画について論じるのを見て、ぜひ本で読んでみたいと思い、買いました。
読んでみると、エリナ(=エリノア)やマリアン(=マリアンヌ)が、話の世界が~~、すぐそこにあるような気がするほど、「近さ」を感じさせ、また出てくる様々な問題はとても生々しくその時代を感じさせると同時に、現代と何ら変わらないことに驚きました。
イギリスの上流社会の世界は独特で、常に財産の問題を抱えていたり、今のような情報化社会ではないにしろ、情報はいつもあふれ、噂好きな(というかそれ以外やることがない?)女た~~ちの様子は、ワイドショーやスキャンダルが好きな現代人とあまり大差なくて、おもわず笑ってしまいます。ものすごく丁寧に嫌味を言い交わしている様子も非常におもしろいです。
映画が先でしたが、本も絶賛してしまいます。何度でも読みたいと思わせる本です。
映画ではいちいち説明されない裏付けや、その時代の常識観が細かく描写されているので、本を~~読んだ後もういちど映画を見てみると、また違った印象になります。
今後はまたほかのジェーン・オースティンの本を購入する予定です!~
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このアルバムは単にカバーアルバムという器で収まりきるものでは無いと思います。
実際、収録されている曲はかつての名曲ばかりですが、椎名純平が唄うことによって、
また新しい曲として生まれ変わり、椎名純平という一人の人間の世界に引き込まれてしまいます。
出来ることならもっと多く収録して欲しかったと思います。
いつか晴れた日に [DVD]
ずいぶん年齢が離れた姉妹でしたが、長女役のE.Tのファンです。
理知的でエレガントで芯が強い女性を表現していました。もう少し印象を強くするとヴァネッサ・レッドグレーブと同じ雰囲気があります。ラスト近くのH.グラントを前に彼女が号泣するシーンでは思わずもらい泣きしてしまいました。
それにしても、ハンサムだけど茫洋とした煮え切らないH.グラントははまり役でした。
英国時代劇はゆったりとして風景も美しいし、劇場で観たかったですね。
いつか晴れた日に【日本語吹替版】 [VHS]
オースチンの原作よりも、登場人物が生き生きしていると思える、脚本も出演者も、ロケも衣装も時代考証も、すべてパーフェクトな素晴らしい映画です。何度見てもあきません。原作ではただの優柔不断男としか思えないヒロイン、エレノアの恋人役をヒュー・グラントが演じチャーミング。又妹役は、タイタニックのヒロインの女優さんで、素敵に歌もピアノもうまいのです。恋にどっぷり浸ってヒロイン(性格の正反対の、二人のヒロインがいますから、どちらになりきってもいいのです!)とともにわくわくドキドキで、最後はハッピーエンド。最上のイギリス映画(アメリカ資本が入っているかもしれませんが、それを感じさせない端正さがあります)といえるでしょう。これが気に入った方は、BBC製作の『高慢と偏??』を見るしかありませんね。そっちはもっといいですよ。
Rarities
派手さはなく、じわじわと染みてくる一枚です。北海道はもう冬景色なのですが、外の風景に意外にマッチします。
テンポがぴったりなのか、スピードが出るわけではなくゆったりと運転できるのが不思議です。
井上陽水さんにも同じような企画物がありましたが、このクオリティの高さには、誰もついてこれないと思います。