韓国の族閥・軍閥・財閥―支配集団の政治力学を解く (中公新書)
韓国の友人がおり、「アジアでの大国は中国は横に置いて、やはり日本というのは近隣諸国から魅力の国だ」というコメントをもらった。そこで、はたと気になってレビューしたくなり、当著書を購入した次第。気になったのは韓国人が過度に猜疑心が強いというあたりの記述は、今後、韓国系の方と接するときの参考になった。まあ、近代歴史が歴史だから仕方がないとは思ったけれど。。。感謝!
名門高校人脈 (光文社新書)
「オレたちの高校の出身者には○○がいる」というのは、学校のなかで結構話題になることだ。その時は別に「へえ~」としか思わないけれど、いざ卒業してみると、結局地元の有力者とか、政治とか、経済とか、そういうものに、この「高校人脈」が大きな役割を果たしているということに、改めて気づかされる。(特に東北などの地方では)「名門」高校というネームバリューを持った人物は、PTAのオバサン、役所や商工会議所に始まり、全国区での競争に結びついてどんどんビッグに…、というのは、決して幻想ではないと思う。非常にリアリティがある。自分の高校について語ることは、地方出身者が東京で交わす単なる「お国自慢」などでとどまらない。
「誰だれさんはあの高校を卒業して○○になったんだってよ」という耳からの情報が「地元」や「世間」のネットワークをつくる。そういう地元意識、とっても面白いのだけれど、ちょっと怖くもある。
単なる娯楽としてももちろん楽しめる本だけど、収容された膨大な高校の数、著名人の数に、すさまじい執念を感じる。なぜここまで…!と、別な意味でも笑える本だ。
その著者の執念が地元意識満点の日本の姿にも直結しそう、というのは、深読みかな。