アダムス一家のメンバーも、オーバーアクションの父ゴメス、不気味な貴婦人の母モーティシア、ムッツリした娘のウェンズデーなど実に個性的。ところ狭しと動き回るハンド君や、フランケンシュタインにそっくりなアダムス家の執事など、脇役のアイディアも楽しい。ストーリー仕立てもテンポ良く、ラストのどんでん返しが小粋。ブラックだが楽しめる、そんな作品がこの『アダムス・ファミリー』である。