いろいろな場所から、いろいろなアングルで、四季を通して撮影した城の姿は、
とても美しく迫力があり見応えたっぷりである。
雪で真っ白になった姿や夕焼けに映える天守閣、紅葉と堀、そして感動的なのが桜の頃。
染井吉野のピンクと城壁の白のコントラストは、もう美しい!の一言。
姫路城を、より美しく見せたいという想いが、その撮影には感じられる。
実際に行って見るのも、もちろん良いだろうが、それだけでは、この作品のような見方はできないので、
一見の価値はあると思う。
また、外観の映像とは別に、城の歴史の解説、城内の外敵を阻む各種の仕掛けや工夫の解説も
なかなか興味深く、同じ国宝の松本城と比較した解説も面白い。
これは、姫路城を再認識する作品かもしれない。 とにかく魅力的な城だ。
久々にDVDで見たが、映像の美しさは、やはり感動ものである。
もう一つの琉球王国の方は、貴重な遺産ではあるのだろうが、あまり見どころがない。
沖縄の自然を散りばめてくれれば、こちらも、もっと良い作品になったのではないかと思うだけに
残念である。
「グスク」という石の廃墟と、首里城内部の解説を聞きながら琉球王国の歴史を知ることはできるが、
やや退屈。
姫路城と作品の作り方は同じなのだが、姫路城が素晴らしすぎたために、
このように感じたのかもしれない。
姫路城だけなら★5つなのだが・・・。