森繁久彌
やっぱり青春!TVヒッツ・コレクション
かつてテイチク=クロニクル・レーベルから出ていた一連のテレビ・オムニバスから、かなりアバウトな感じでまとめたアルバム。初登場曲もあり、中でも中村雅俊の楽曲がテイチクのCDに収められるのは、これが初めてかもしれない。
1曲めがいきなり「太陽がくれた季節」というのは、『飛び出せ!青春』フリークのオレとしてはうれしい限りで、その後もオリジナル音源によるうれしい曲の数々がいくつか続くのだが、なんかこう、ずっと聴いて行くと「やっぱり青春!」というアルバムのタイトルにいささか違和感を覚えるラインナップではある。『キイハンター』とか『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』あたりは、ちょっと“青春”って感じじゃないし。
ものすごく好意的にとるなら、このアルバムは「テレビが“青春”だった頃の曲たち」を集めたものなんだ、ということもできるのかもしれない。それにしたって、なんで出たのか謎だ。「コレは入ってるけど、アレが入ってない」みたいな部分も多々あり、ポチろうとするにあたっての“決め手”に欠ける内容なんじゃないだろうか。
一部の楽曲についてメモしておくと、「金メダルへのターン!」は番組前期に使用された佐々木早苗版。「おくさまは18歳」はオリジナル版だが、「ママはライバル」はいわゆる“テレビで流れてるのと違うやつ”(佐々木真智子版)。「青春はどこに」は、村野武範が歌う『飛び出せ!青春』挿入歌のひとつ。「切手のないおくりもの」はジム・ロック・シンガーズ版。ラスト3曲はすべてトランザムで、「あゝ青春」は歌入り(これがインストだったら、それだけでこのアルバムを買う人がかなりいそうだが)、「俺たちの旅」はインスト。
それにしてもクロニクル・レーベルって、新しいリリースもないまま自然消滅なのかな(今回のこのアルバムは、クロニクルではなくテイチクからのリリース)。
もしそうなら、淋しいなぁ……。
70’s TVテーマ・コレクション
トラック14「はぐれ節」が収録されているということで購入したCD。
「(新)ルパン三世」や「大追跡」「マシンマン」の音楽全般、
「スペースコブラ」主題歌でおなじみ大野雄二特有の旋律が楽しめる曲。
聴いているだけで梶芽衣子の眉間の縦ジワが見えてきそうな歌唱法も素敵。
他の収録曲も、スポ根や有名刑事ドラマなどの
サントラに耳慣れたものが多く、作品を知る世代との
ドライブでBGMにしていると話題のひとつになりそうな盤。
ライナーも当時のジャケット写真が多く使われ楽しい。
認知症なんでも相談室―認知症の人への対応がよくわかるQ&Aブック
認知症の舅と同居しています。
やってほしくないことを、何度注意しても繰り返しされると、いい加減キレてしまいます。頭ではわかっているつもりでも、やさしくできない自分を責める地獄に堕ちてしまいます。
この本には、まさにそういう場合の質問が載っています。著者は、介護をしている人に対して、こうしなければダメだということは言わないので、呼んでいて気が楽になりました。また、認知症の人の気持ちも書いてあるので、思いやりを思い出すこともできました。
森繁久彌
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