1曲目「Stay with You」はポップで弾むようなイントロから始まり、柔らかい音使いやこしじまさんの甘い声、気持ちを高まらせるドラム音やベース音など、とにかくキャッチーでテンションが上がっていく。そこに2曲目「Player」が流れ込むと居場所は完全にフロア状態。最高潮に達したところで、「無音」を効果的に取り入れたしっとりとした歌モノ3曲目「I wish You」でヒートダウン。
そして、こしじまさんの声も音も暴れている4曲目「The Music」は、フロアへテレポーテーションしたような感じに陥れられる、capsuleの新たな白眉といえる名曲。次々と変わる曲の展開に心酔してしまう。
その他にも、もはや誰が歌ってるのか分からない5曲目「Factory」や、音使いがとても特徴的な6曲目「I was Wrong」9曲目「Hello」、暗闇の中を走り去っていくような疾走感がある7曲目「Can I Have A Word」、そしてトリを飾るクールで、どことなく陰りがあるようなLIAR GAMEにふさわしい10曲目「Love or Lies」など全ての曲が繋がっていて、疾走感を感じられる楽しめるアルバムだと思う。