ランボー―怒りの脱出 (ハヤカワ文庫 NV (385)) (ハヤカワ文庫 NV (385))
この本は映画を観た人にも自信をもってオススメできる作品です。
普通映画のノベライズは映画より質が落ちるものですが、これは小説として再構築された別物であり、「一人だけの軍隊」の真の続編だと言えます。
ポイントは、初代ランボーの原作である小説「一人だけの軍隊」の作者、デイヴィッド・マレルが「怒りの脱出」の脚本をもとに大胆に脚色し、新しい小説にしていることです。
デイヴィッドは「一人だけの軍隊」で殺したはずのランボーを映画の内容に合わせて甦らせ、「怒りの脱出」を自分のものにして自由に世界を広げています。
このノベライズの機会を利用し、前作で描けなかったランボーの過去や内面、独自の演出など、映画と違う自分の小説を作り出しています。
これは完全にデイヴィッドの小説であり、「ランボー2」ではなく「続・一人だけの軍隊」と呼ぶほうがふさわしい。
知らない人はこれが映画の原作だといっても信じるのではないでしょうか。
まさにもっと評価されるべき小説の新しいスタイルだと思います。
ランボー 怒りの脱出『ランボー最後の戦場』劇場公開記念スペシャル・プライス版(初回限定生産) [DVD]
キャメロンがシナリオに関わっているからか、
無駄なシーンが無い、見事な展開です。
分かりづらかったり、複雑な展開は無く、
次から次へとアクションシーンが満載です。
一気に観終わるので、ご覧になっていない方は是非。