NEXTREME
国産スクリーモ/ピコリーモの急先鋒、Fear, and Loathing in Las Vegasのミニアルバム。
第一印象こそ「チャラい」というイメージが強いものの、肝の据わったスクリーモサウンド、オートチューン(変声器)を使いながらもエモさ満点のボーカル、音ゲーやアニメロと見紛うほどのシンセサイザーを混ぜこぜにしながらも、メタルにも通じる曲構成と、数あるピコリーモ勢の中でもかなりのインパクトと完成度を誇るバンド。
前作Dance & Screamは、「歌え!踊れ!暴れろ!」的なぶっちぎりに盛り上がる絶叫ダンスアルバムだったが、本作ではやや趣向を変え、曲ごとに個性をつけた感じになった。
1. Chase the Light!
ベガス流ピコリーモ。アニメ「逆境無頼カイジ」のタイアップ曲。
日本語詞で歌われているが、オートチューンのお陰かあまり青臭さは感じない。
2. Jump Around
夏メロ。PVも夏wダンスチューンではないが盛り上がり意識の曲。
3. The Answer for Unequal World
バンドサウンド主体の攻撃型スクリーモ。シンセは控え目。
4. Shake Your Body
前作直系のダンスチューン。踊れ!
5. Believe Yourself
JPOPかと思うような始まり方。日本語詞。
珍しくオートチューンを使わず地声で歌ってたり、美メロとヘヴィネスの対比が若干近代型メロデスっぽくもある。
6. interlude
インスト曲。ダンス系で盛り上がる。
7. Short but Seems Long,Time of Our Life
ピアノが印象的なゆったり系スクリーモと思いきや、ブレイクダウンでは攻撃的に。どちらかといえば体動かすより聴かせるタイプの曲調。
全体的には新たな表現方法を模索中といった感じのアルバム。
前作と比べれば、バンドサウンドが控え目かつ攻撃性も減退。かといってピコピコ大爆発というアルバムでもない。それでも初めてベガスを聴く人へのインパクトは十分にある。
ライブは間違いなく盛り上がる音楽性なので、この路線で引き続きぶっ飛ばしてほしいと思わせる。
ジャンル問わずとりあえずテンション上げたい人にはオススメです。
逆境無頼カイジ 1 [DVD]
原作の雰囲気を巧く表現しきった演出面は文句ありません。
しかし、原作既読の身からすると、やや足早な印象が否めません。(特に限定じゃんけん編)
『決まった所(一区切りつけれる部分)までを2クールで終わらせなければならない』
という縛りが主因だと思われますが、
30話くらいまで延長してでも、もっとじっくり観たかった・・というのが正直な所です。
まぁ、こればっかりはテレビのシステム上仕方が無いことですけどね。
逆に、原作未読の方にとってはすんなりカイジの世界に入り込める適度なテンポになってるのではないかと思います。
最初に書いた通り、演出面は申し分ないので、
原作の続編である「チンチロ編」「沼パチンコ編」も是非映像化して頂きたいです。
キャラクタースリーブコレクション 逆境無頼カイジ 「カイジVS利根川」
キャラクタースリーブコレクション 第30弾 全4種類 の中の1つです。
逆境無頼カイジ より、『 カイジ VS 利根川 』のスリーブです。
セット内容は、スリーブ60枚入りです。
スリーブのサイズはスタンダードサイズで、ヴァイスシュヴァルツやガンダムウォーなどのカードにピッタリです。
イラスト面は綺麗にプリントされていますし、厚手のスリーブなので耐久力がありそうです。
コレクション用としてもカードゲーム用としてもオススメだと思います(^_^)
オトナアニメVol.21 (洋泉社MOOK)
前号に引き続いて『まどか☆マギカ』を巻頭にて放送終了を経て特集しているが、さすがに特集が組まれるのももう終わりだろうと感じさせる、作品そのものというよりはその周辺をなぞってみせる落穂拾いの様な記事となっていた。脚本を担当した虚淵氏のインタビューには今更ながらに気付かされた部分もあって興味深く読んだが、絵コンテを使って演出を解説されても「あの頃」の謎解きのカタルシスには敵うべくもない。もっとも今後も小説版が発売されるしフィギュアは来年にまで渡って発売されるが、それすらも祭りの後の物悲しさを引きずっていることは否めない。
他にはオリジナルアニメ特集として4月期のアニメと7月からの新番組、そして今年のもう一本の話題作『あの花』を『まどか☆マギカ』と同じくらいのページ数を割いて特集している。(残念ながら私が居住している地域では『あの花』は7月から放送されるのでしばらく読むことが出来ないのだが・・・・・・)
なんにしても「アニメはまだ大丈夫かもしれない」と思わせてくれるオリジナル作品が複数観られるのは単純に嬉しい。(幻想なのかもしれないが・・・)
よって一番面白かったのは『カイジ』のプロデューサーの声優・立木文彦さんへの熱すぎる思いであった。