小説 キングダム ハーツ Birth by Sleep Vol.3 To the Future (ゲームノベルズ)
他の方が書いてくださってますが、
ヴァニタスの心理描写がとても良くて感動してしまいました!
彼の分身なのになんか性格が似てないなぁと思っていたのですが、
裏でそういう経緯があったのかと納得してしまいました。
今までのKH小説はゲームをそのまま小説にしたところに、
様々なキャラクターの心理描写が織り込まれていました。
しかし、
KH自体がまだ謎だらけであるため、
原作者以外の作者が迂闊に勝手なことを書けないこともあり、
読んでもすっきりしないところがありました。
(その中で、シロ先生も金巻先生も
それぞれのカラーを出して努力されてるなといつも感じています。)
ですが、今回は主要キャラだけでなく、
ヴァニタスの心理描写がしっかりかけていたお陰でそんなことは感じませんでした。
シークレットエピソードのクレジットに出てくる、
各ワールドの後日談も描かれていたのが個人的にうれしかったです。
私もシロ先生の挿絵が目当てで買っている人間なので、
挿絵が無かったのは残念でしたね^^;;
(その代わりにカラー何ページにも渡ってキャラクター紹介されていたのには、
いつもと違って気合い入っているのかなと思いました(笑)
毎度毎度ちょこちょこキャラクターの名前が入れ換わってたりするので、
それは直していただきたいと思いますが、
それを差し置いてでも良かったです!!
BbSをもっと楽しみたいという方にはおススメです。
嵐が丘~ヒースクリフに捧ぐ
昔「嵐が丘」を読んで、自分なりのイメージを抱いていた。
愛というテーマもあるのだろうが、小説の後半はドロドロ
した、情念の行き着くところというか、ヘタすればホラー
のイメージにも通じるところがあるのが「嵐が丘」だと思
っていた。
そういう自分なりの「嵐が丘」のイメージを抱きつつ、この
CDを手にして聴いてみたら、以外にアッサリしている。表
面的な美しさというか、流れるようなカッコいい音が際立つ
作風?『ヒースクリフのイメージってこうだっけか?』とい
う、なんか違うよなぁ…というのが、正直な感想。
もっと正直に述べてしまえば、音の響きや流れも荒野を駆け
巡る風というイメージを感じてしまう。だから「嵐が丘」の
ヒースクリフというよりも、なんか西部劇のテーマ曲みたい。
だって、ギターなども参加していて、音全体がヨーロッパ調
というより、ラテンの響きだからなぁ(^^;
ただ十人十色なので、作曲までし「ヒースクリフに捧ぐ」と
いう副題までも付けた川井さんの感性が作り上げた作品なの
だろうから、もっとじっくり何度も聴いて本質を捉えてから
感想を述べれば良いのでしょうが…。
ただ「嵐が丘」とか「ヒースクリフ」という言葉自体は、か
なりカッコいい部類の言葉に属するので、漫画などでも多用
されるもの。ヘタすれば、表面的な売れ線を狙っての作曲及
びCD製作となれば残念です。
だから、川井さんが「嵐が丘」という作品に対する想い書い
た文章でもCDで紹介してくれれば、この点のモヤモヤした
部分を振り払ってくれたのになぁと思いました。
しかし!題名はさて置き、カッコイイ曲ですよ。かなり頻繁
に聴いています。
The Violin Muse~The Best of Ikuko Kawai(初回限定盤)(DVD付)
川井さんの音楽をじっくりと聴いてみたいと思っていたので思いきって買いました。
クラシック音楽は皆そうだと思うのですが、川井さんのヴァイオリンも高級オーディオで聴かないとその良さを十分に満喫できないようです。私の中途半端なコンポでは少し足りない。
ビジュアル的な魅力の大きい彼女ですから、DVDのほうは満足できました。
DVD単体もいくつか出てるようですから、これから川井さんの音楽を聴いてみようと思う人にはDVDのほうがいいかもしれません。
でも、この音楽はやはりコンサートで直に聴くのが一番いいでしょうね。
バルセロナ・ロマンス
お山の大将さんのレビューで初めて私の愛聴盤であるこのアルバムの中に、実は再収録作品が3曲もあることを知った。世の中には広く人々に聞いてもらうべき音楽があると思う。このアルバムがまさにそうだと思う。レコード会社はこの素晴らしい作品を少しは売る努力をしたのだろうか?ロハスと言う言葉が広く一般的となった今の時代だからこそ、あらためて聴かれる価値を持った名盤だと思う。もし今廃盤となっているならリマスターして再発されるべき価値を持つ音源。少なくとも佐藤さんのアルバムの中ではこれが一番の名盤である。