ひとひらの雪 [DVD]
巨匠・根岸吉太郎による1985年の作品。原作はこの手の内容を書かせたら天下一品の渡辺淳一。主演は秋吉久美子、津川雅彦で、共演は沖直美、岸部一徳など。渡辺作品の中でも中年男を中心とするラブロマンスものといえば若い世代なら「失楽園」のような美しくも儚いイメージを想像するかもしれません。しかし、かたやスタイリッシュな中年男・役所広司と津川雅彦とではまるで印象が違ってくるから不思議です。
建築家を演じる津川は家庭を顧みず離婚を言い渡される中年男。とはいえ社内にはしっかり愛人(沖直美)がいます。数年ぶりに再会したかつての教え子でいまは人妻(秋吉)と関係を再開した津川は、3人の女性の間でだらしなくも、それでいて純な一面を垣間見せる演技は、「女性にだらしないけど、どこか憎めないエロ中年」という独自のポジションを確立した感があります。それにしても、津川演じる建築家の色欲はすさまじく、一方で娘を階下に待たせているにもかかわらず男の要求に応じてしまう人妻(秋吉)もどうかしていると言えばどうかしています(笑)。
何といっても秋吉久美子さんの、極力抑えた演技は素晴らしいのですが、それを遥かに凌駕する津川雅彦さんの猛毒が強すぎて、限りなくロマンポルノの世界へとにじり寄っています。もちろんよりリアルで人間臭いといえば、津川さんなんですが、生々しい描写はほとんどの女性客から拒否されるかもしれませんね。もちろん、お子さまとご覧になることは避けられたほうがよろしいと思います。
親が子供に伝えたい「環境」の授業 ――命はつながっている
「野生動物が少しぐらい減っても人間は生きられるのに」という疑問を持っていたら、この本をぜひ読むべきだ。本書は、映画「旭山動物園物語」を撮ったマキノ雅彦監督こと津川雅彦さんと、映画の主人公である旭山動物園園長の小菅正夫さんとの対談がメインになっている。津川さんは、映画を撮るにあたってかなり動物園関係者に取材しているというだけあって、深い話になっている。いちばん印象に残っているのは、「野生動物は異端を認めないけれども、人間は異端を認めることができる」「弱者を思いやるのは人間にしかない能力である」という下り。二人の会話から、環境のために大切なのは「多様性」なのだとわかる。いろんな種の生物が生きていられる環境が、いちばん強いという。旭山動物園で「多様性」の大切さを教えるときに牛乳パックを使ったデモンストレーションをやるそうだが、これが目から鱗! 家でも学校でも子供に見せられる方法なので役立つ。前書きには、小菅園長本人の環境に関する解説がわかりやすく書かれているし、対談ではチンパンジーから学ぶ子育て法や、子供を動物好きにする方法なども紹介されていて、小さな子供をもつ親にはとても参考になる好著だ。
墨東綺譚 [DVD]
永井荷風が、一生結婚しないと宣言しながら、女性達と楽しく生活をしてる。
そんな時に、純情なお雪と出会い、2人は惹かれあう。
紆余曲折をえて、結婚する2人だが、、、、
お雪(墨田ユキ)の演技が素晴らしいです。
艶のある女性ではないのですが、明るく、純情な役で、
底辺で生きている女性にあるような影がなく、
明るく人間として綺麗です。
私はHな映画なのかな?と思って、そんな気持ちで見ていたのですが、
途中で感動して泣いてしまいました。
苦労してきた人、他人の優しさに触れる事が少ない人は、
きっと感動する映画です。
「津川雅彦物語」カツドウ屋血族
あなたは、
津川雅彦さんの
誘拐事件を知っていますか?
この事件をきっかけに
グランパパの創業した・・・
追伸
おこさんを、
愛していると同時に
生まれてから3歳までの時間
これが、
とても大切な時間・・・
こんなことを
気づかせていただいた
この本は、
ファースト・クラスです!
プライド 運命の瞬間【DVD】
公開前から日本の侵略戦争を美化した映画だと、反対運動が巻き起こった映画ですが、その先頭に立っていたであろう、黒田清や本多勝一ですら、劇中の清瀬一郎が言う「日本及び日本国民に対して(東條)閣下は有罪です。しかし英米両国に対し閣下は無罪です。」のセリフには賛成していたのです。つまり、東京裁判の不当性は反対派ですら認めていたのです。劇中の外国人の判事や弁護人ですら、裁判のあり方や進め方に疑問を抱いたり、異議を唱えたりもしています。しかしながら裁判は、東條他6名の絞首刑と言う判決が下され、パル判決書や日本側の証拠資料は、一時歴史の闇に葬られようとしていたのです。この映画を観て、東京裁判がいかに不当であったかを知ってほしいと思います。