Yawara! (1) (ビッグコミックス)
かつて国民的人気を誇り、現実の柔道家が主人公に見立てられるまでに高い知名度を得た傑作。古風な、陳腐ともいえる設定でありながら、圧倒的な画力と読者を引き込む展開で間然とするところのない、歴史に残る名作だと思う。柔の強さが絶対的である、というところも私の好みである。
文句のつけようのない作品であるから、ここでは、この長い作品を読んでいる間中頭から離れず考えていたことを書く。
天賦の才能を持つ人は、人生においてその才能を生かす義務があるのか?
ピアニストのマルタ・アルゲリッチは、その天才を早くから見出されたために、本人の意思とは無関係に、ピアニストへの道を歩まされたのだという。ひとつのギミックかもしれないが、この世においてそういうことは常に起こりうる。しかし、「できる」ことと「好き」であることとは違うのだ。いわば天命に、好悪を問わず人生を捧げることがその人の「義務」なのか?私はかつて、その煩悶を「見た」ことがある。それがどんなに辛いことなのか、凡人には想像すらできないだろう。だから私は柔に対し「自分の好きな道を歩ませたい父親の気持ち」を感じながら、本書を読み続けたのであった。
YAWARA!~めざせバルセロナ!国民栄誉賞をとる少女 [VHS]
何度見てもおもしろいです~。
YAWARAちゃんは柔道が最初から強いので
見ていて気持ちがいいです。
中でもお得意の一本背負いは爽快です!
そして柔道だけでなく、恋の行方も気になるところ。
ぜひ見てください!!
野球の神様がいた球場 広島市民球場とカープの軌跡
広島市民球場をキーワードに、衣笠氏が自由に思い出を語っているような構成になっている。
昔のプロ野球はいかにアバウトな世界だったか、そんな中でも将来のあるべき姿を見据えていた先駆者が当時いたことが印象的だった。
カープの歴史が一選手の視点から垣間見えるので、カープファンは一読しておきたい。そんなに内容はないけれど・・・。