グスコーブドリの伝記―猫の事務所・どんぐりと山猫 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)
岩手県生まれの作家、宮沢賢治は『グスコーブドリの伝記』に、自然エネルギー利用の理想郷イートハーブを書いた。
火山の噴火エネルギーで、干ばつと凶作をなくす。海岸に潮汐発電所を並べる。
しかしこの物語を「自然エネルギー利用の理想郷』と、読みとっていいものなのか。
「自然を科学で封じ込めようとして、それができないことが分かっても、それでも人間は生きていかなければならないのだ」
と、僕は読み取った。
ま、読みは趣味嗜好。
僕が一番好きなシーンは、グスコーブドリが、クーボー博士に工場の煙突から出る煙の色を聞かれて答えるシーンだ。
「黒、褐、黄、灰、白、無色、それからそれらの混合です」
ぶろぅくん戦闘姫 (二次元ドリームコミックス 155)
★４の中ギリ。
著者の処女短編集。
正義の味方な守護娘ＶＳ蟲触手使いな青年。
超能力女捜査官ＶＳ超能力青年。
正義の味方な変身女生徒ＶＳゴム怪人。
正義の味方な魔法少女ＶＳ元正義の味方な魔法少女。
テーマアンソロ収録な、ヒロイン堕ち展系。
天女見習い娘ＶＳ修行用魔物。
魔狩人な女生徒ＶＳ交霊者な女生徒。
テーマアンソロ収録な女教師×少年。
以上、タイトル割愛御免。
ほか、後描き漫画１頁。
独特コミックタッチのキャラデは表情も豊かでがとても魅力的。
オチに締まりがないものも少々あるけど漫画シーンをきっちりつくってるのが◎
ちょっと簡単に堕ちすぎてキュン不足な作品も少々アリ。
巻末の女教師×生徒たちは、男女のえっちを描くことににまったく慣れてないため、せっかく可愛い男の子たちを用意したのにエロシーン突入後がちん●んばかりでは、ショタがまったく活きず。
発想力は上々。ただし『戦天アキラ』での可愛い式神がまったく活かされてないとか、展開的に惜しいものもあります。
アクションシーン・凌辱シーン問わず、ヘンテコと紙一重ななポージングが、オリジナリティーな魅力に包まれててステキすぎ。
ポージングと表情づけの良さでエロッチさは抜群。ただし直接的ハードコア技術はまだまだの部分も多め。
触手に百合シーンを混合した２編は、触手ばかりに振らず、もう少し百合の濃さも演出できてたらモアベターでした。いずれにしても人間同士のカラミはもうちょっと勉強して欲しいところ。
と、かなり辛口で並べてしまいましたが、個人的には単行本発売前からすでにベタ惚れ。
こっ恥ずかしさを前面に押し出した前振り部分と、独創的なポージングと、表情の移ろいと、コス感覚と、ちょっぴりオチャメな触手造形法がイカシテル、闘う女の子触手堕ち系としてのお薦め。
まるでダンスを踊ってるみたいな感覚の『淫霊譚』が最愛。巻末作以外全作品超大好き。
