フォー・ルームス [DVD]
別々の監督が一話づつ作成し、大きく四話(四部屋)のストリーから構成されており、ティム・ロス演じるベルボーイと各部屋のお客たちとのやりとりを、おもしろく描いているのですが、ティム・ロスの細かい仕草や指づかい、目の動きが面白く、何かアニメのキャラクターが、そのまま実写になったように感じました。
四人の監督個性を、ティム・ロスが食ってしまってます。
フォー・ルームス(アメリカ公開バージョン) [VHS]
コミカルで、単純に解りやすい作品が4点、一度に楽しめる作品である。
95年当時、アメリカで話題になっていた監督が集結し、コレだけの俳優を集められる作品は滅多にないように思う。
個人的には、アントニオ・バンデラス氏のファンなのもあるが、ロバート・ロドリゲス監督の子役の起用の仕方には舌を巻いてしまう。
クェンティン・タランティーノ氏の監督、俳優としての多才振りも良い。4話めは殊に切れが良く、小気味良いテンポに引きずり込まれてしまう感がある。
奇妙だと感じていたティム・ロス氏の動きが、最後にはなんとなく愛おしささえ感じるようなまとまりが、誠に妙で面白い。
日本公開時に上映されなかった部分も観れて、何となく得した気分になる作品である。
Four Rooms: Original Motion Picture Soundtrack
Q.タランティーノ、A.ロックウェル、R.ロドリゲス、A.アンダースらインディペンデント映画界の鬼才たちがそれぞれ監督を務めた1995年のオムニバス・コメディ映画「フォー・ルームス」のサントラです。D.ボウイ、B.イーノ、I.ポップらに熱心に支持されたご存知ディーヴォのMark Mothersbaughがプロデュースしております。それと知らず、印象的なテーマが非常に気に入って買いました。全体としては、どことなく浮遊感のあるジャズやラテン・フレーヴァー溢れるインストの小品が詰め込まれており、なかなか変化に富んでいて楽しいです。それらも勿論良かったですが、個人的にはこの作品の最大の収穫はエスキベルを知ったことでした。スタンダード・ナンバー"Sentimental Journey"がすばらしい!ちなみに"Bewitched"はスタンダードでないし、"Strange Brew"もクリームと関係ないです。
ま、どちらか言うとコアなタランティーノ・ファンやディーヴォ・ファン向けか、ちょっとひねくれた音楽ファン向け、というところでしょうか。
ちなみに映画は結構楽しめますよ。特に第4話サイコーです。第一話に出演したマドンナはラジー賞(ワースト助演女優賞)を取ってしまいましたが。