ライフアクアティック・スタジオセッションズ
映画をみたときからセウ・ジョルジの楽曲を全部まとめてくれないかなあと思っていたら発売されていて思わず買ってしまいました。こんなこと考えていたのは僕だけじゃなかったんだなと、なんか嬉しい。
で、アルバムの内容なんですが、マイクスタンドの前で弾き語りしている雰囲気があって、ものすごくカジュアルに作られているのだけど、それがまたいい味出してます。映画みた人、ブラジルのゆるい音楽が好きな人はおすすめ。
ライフ・アクアティック [DVD]
素晴らしい映画だ。
何がって音楽がいい。
BOWIEの70年代や
それをポルトガル語でリメイクする
SEU JORGE(劇中いいアクセントになっている)。
銃撃戦(ちょっとコミカル)で
Serch & Destroy。
俳優人もプラトーンでの役と正反対な
役を演じているウィレム・デフォーが
情けない味を出していて絶妙。
主演のビル・マーレーはあまり知らないが
哀愁があっていい俳優だと思う。
オレもズィズー探検隊に入りたいと思った。
エンディングのQueen Bitchがオリジナル、
SEU JORGEヴァージョン両方流れるなんて
感動的。
ライフ・アクアティック コレクターズ・エディション(初回限定生産) [DVD]
ロイヤルテネンバウムスの監督さん。
今回も「なんか変」な雰囲気と「なんか変」なビジュアルで、意外と根っこはシリアスなテーマを描きます。「なんか変」なのに、ちょっとホロリとしたりもします。
ウィリアム・デフォーがずっと半ズボンなのと、ベラフォンテ号の断面図セットが好きです。
豪華出演者のしれっとした演技と嘘の海洋生物も「なんか変」で好きです。
音楽もよいし、色もよい。
あのユニフォームを着てみたい気持ちになります。
ライフ・アクアティック [DVD]
60年代〜70年代の子供の描く未来の夢的な独特な世界感。
本当に子供が描いた見取り図のような夢の船内シーンやカメラを背負ったイルカ達、(時々丸窓からのぞく姿が最高にかわいっくて笑えます。)不可思議な海洋生物、昔っぽいベタなイメージそのままの潜水艦、あえてリアルを追求せずわざと作り物感をだして子供の夢ワールドに近づけようとしたセンスと努力がすばらしいです。
冒険王やら宇宙ステーションやら海洋生物学やら地底探検やらクストーなどにあこがれた愛すべき子供時代を思い出し本当にうれしくなってしまう世界です。
音楽もすばらしいです。
まずテーマ曲(シャーク・アッタク・テーマ)にやられました。特に乗務員全員がお揃いのユニフォームで昔のスパイ映画ののりで救出作戦に乗り出すシーンでの音楽の効果は見事でユーモア+うれしさもあまって思わず笑ってしまいます。
セウ・ジョルジによる60年代的弾き語りボサノバ演奏が全編にちりばめられていてヌーベルバーグ風小粋な感じで素敵です。
でも音楽や美術だけでなくきちんとねられたストーリーと脚本、キャラクターがあってからこそ生きてきているのがまさにウェス・アンダーソンの素晴らしさです。
笑いあり、涙ありで大人になりきれない傷ついた人々に送るまさに愛ある作品です。
毎回ながらウェス作品の登場人物のキャラの描き方の見事さにはホントまいります。
主役のビル・マーレイの演じる破天荒な船長は当然ながらウェス・アンダーソンファミリーといっていいオーウェン・ウィルソン、意外なおよびでない3枚目的役所なのに見事にはまっていたウイリアム・デフォー、かっこいい妻役のアンジェリカ・ヒューストン(女性からみてほれぼれします。ホントかっこよかった)、ケイト・ブランシェットなどなど豪華な顔ぶれ。
そしてどの役にもはずれなし。
登場人物全員が大好きになります。
すべての登場人物のファンになりました。