とよ田みのる短編集 CATCH&THROW (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
色々配慮されている連載作品よりも、とよ田みのるらしさが濃い、同人誌作品などが掲載されています。
初見の方は、まず連載作等から入って欲しいかな、ちょっと癖がある作風なので。
でも、作者のマンガ好きさ加減が溢れだしている感じがする作品群は、とよ田好きにはたまらない短編集です。
見たことあるようなキャラクターも登場します。
ぜひお手に取って下さい。
タケヲちゃん物怪録 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
(あらすじ)何者かの祟りによって不運に取り憑かれたタケヲちゃん。上から物が落ちてきたり、ドブに嵌ったり沢山の不運に巻き込まれる人生。恨まれ嫌われ疎まれるのは、タケヲちゃんにとって普通のことでした。書類の行き違いで学校の寮に入れず、代わりに紹介されたのが妖怪屋敷の百鬼荘。そこに住む妖怪たちと関わるうちにタケヲちゃんは徐々に人間らしい感情を取り戻していく…というストーリーです。(感想)不運から身を守るため、ゴーグル・ヘルメット・プロテクター等で完全防御するタケヲちゃん可愛過ぎ(笑)あまり感情を表に出さないタケヲちゃんがたまに見せる嬉しそうな表情にほっこりしました。ヘタレ大家にツンデレ妖怪たちもいい味出してます。とよ田先生はマイペースキャラを描かせたら日本一ですね。期待を裏切らないハートフルなお話でオススメです。
タケヲちゃん物怪録 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
人間っていいなあーとほっこりして、
そういえば彼らは人間では無かった…と気付く。
この世界観に救われる人がどれだけ居ることだろう。
本を閉じて胸に残るのは、明日も頑張ろうと素直に思える程の清涼感。
会いたかったよ!妖怪たち!な2巻です。
1巻では、稲生物怪録の世界との繋がりが明かされていませんでしたが、
この巻で六ちゃんの父親が誰なのか判明したり(顔は出てきません)、
稲生〜に登場する大物妖怪に恐らく関連する人物(…というか妖怪)の
名前が出てきて、少しずつ物語の背景が見えてきた気がします。
人間のメインキャラクターが8話目で増えるのですが、
その『鉄ちゃん』がまた純粋かつ一本気な男の子でとても可愛いです。
六ちゃんとのライバル関係?が今後どうなっていくのかも楽しみです。
それにしても、二人のおしあいへしあいに笑った。
出来る事ならこの宝箱のような世界観の中で暮らしてみたいとさえ思う。
けれど、それは叶わないから。
だからせめて私も誰かに、優しくありたい。