余震(アフターショック) そして中間層がいなくなる
本書の原題は『AFTERSHOCK: THE NEXT ECONOMY AND AMERICA'S FUTURE』である。
「余震:次の経済とアメリカの未来」ということになるが、
AFTERSHOCKをあえて「揺り戻し」と訳したい。
本書はリーマンショックの反動で起こっている暴走する資本主義とその処方箋を描いているからである。
「資本主義はもはや、富が集中するように仕組まれたゲームであり、格差はますます拡大し
豊かなアメリカの象徴であった中間層は消えてゆく。
中間層は仕組まれたゲームのからくりにすでに気付いており、アメリカンドリームを信じていない。
かくして経済は停滞し、政治的な混乱は避けられない」
私は、アメリカ国債の債務上限引き上げについて、共和党とオバマ政権が真っ向から対立している姿にそれを見る。
世界のドル離れは進み、円も、元も、ユーロも、皆高くなっている。
この影響は必ず日本にも及んでくる。
いや、もう及んでいる。格差に不公平。
人はどこまで我慢できるのか。
著者が処方箋として提唱するのは、中間層のための新規まき直し、ニューディール政策である。
これまでアメリカの歴代政権が取っていた古典的な自由主義的経済政策
(政府は市場には介入せず、経済政策も最低限なものにとどめる)から、
政府がある程度経済へ関与する社会民主主義的な政策への転換である。
3.11同時多発人工地震テロ
今回の地震から連なる一連の事件は、国際情勢に至るまですべてつながっています
ここへ来るのは何かおかしいと少しでも感じた方々なのでしょう
この本の内容を頭のグレーゾーンに叩き込んでみてください
真実は何なのか?
その後あなたの知性と良心がはっきりと白黒つけてくれることでしょう
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携帯用防災グッズ 「おともし隊」ミニ6点セットいざという地震のとっさの時にいつでも何処でも手元に無いと役に立たない。その点でこれは胸ポケットやバッグ、女性なら小さなポシェットにも入る優れものです。ライトとラジオに電池は入れておき、笛は携帯電話のストラップに付けた。とにかく小さくコンパクトなので、家族全員に持たせて、知人にも贈り物としてあげたら大層喜ばれています。特に女性にはかさばらないのでいつでも持てる小さなレスキュー隊として便りにされています。
暴走する資本主義
消費者と投資家がどんどん力を持ち始め、少しでもお得な取引を望む。そのため企業やそこで働く労働者にしわ寄せが行き大変になる。結局、その労働者自身が消費者、投資家だったりする。なんというジレンマ。恐るべしsupercapitalism。
朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機
私たちの生活は、多数の公共施設(役所の庁舎、公民館、図書館、スポーツ施設など)やインフラ(道路、橋、上下水道)によって支えられている。国や地域の政治や行政にどんなに関心がない人でも、インフラ(道路、橋、上下水道)があるおかけで文明的な生活ができている。
著者は、このような公共施設・インフラが、今後急速に老朽化が進み、今の規模維持するためには膨大な金額(新たに8兆円/年を50年間)の公共投資が必要となると国の委員会で報告した。言うまでもなく、今の財政状況(GDPの2倍近くに達する債務残高)では限りなく不可能である。
全国どこに住んでいても、このような問題を程度の差はあれ抱えていることを指摘している。地域の政治・行政・市民は、この問題に対する答え(対応策)を用意し、実行できるかどうかで、将来の地域の価値が大きく変わる大問題に直面していることになる。この問題への対応に失敗すれば、公共施設・インフラを青息吐息で直していくのに精いっぱい、充実した福祉など望むべくもない、という厳しい地域の将来に直面するであろう。
自分の地域の将来が心配な人(政治・行政・市民誰でも)は是非一読することを薦めます。筆者が地域で実践した狛江(東京)、藤沢、秦野(神奈川)、宮代(埼玉)の事例を読み進めていくうちに、ヒントが得られてくるはずです。特に、神奈川県秦野市の事例は「公共施設再配置計画」の実施に進んでおり特に注目です。