フレイヴァーズ・オブ・エンタングルメント
アラニス・モリセットのデビューは鮮烈でした。何が鮮烈だったかというと、歌詞に音とボーカル、PVすべてに飾り気がなかったのです。当然のようにデビュー盤の「ジャグ・ア・リトル・ピル」は3000万枚近く売れ、アラニスは一気にメジャー歌手の仲間入りしました。
その後のアラニスを聴く機会があまりありませんでしたが、最近になり友人の薦めもあり一気に未聴だったCDを聴きました。アラニスは変わっていませんでした。飾り気なのない彼女の音も歌詞も力強いものでした。どの曲も質が高く途中で曲をスキップすることなく続けて聴くことができました。しかし、デビュー盤の鮮烈な音の衝撃が強すぎたためか、音よりも歌詞を楽しむ方が強い感覚でした。
そして、今週アラニスの新譜が届き、聴いています。もつれ合う風味と名付けられたこれまでのアラニスのアルバムに比べて分かりやすい曲が増えています。いろんな風味(音)がちりばめられた美味しい創作料理という印象です。
中でも、シングルカットされている「アンダーニース」は、自己の心を見つめ直すことをテーマとしていてアラニスの魅力が一番感じられます。鼓動のように聞こえるバスドラが心地よいんです。胎内を思い出してしまうのでしょうか。
本編のトータル性とボーナスディスクに収められた楽曲の質の高さと二つの楽しみもまた良いです。
Under Rug Swept
今までの激しいアラニスを期待して聞くと、ちょっと違うかもしれません。
今までのように、激しい思いをそのままストレートに歌っているのではなく、内に秘めて歌っているような。
しかし、やはり、すばらしい歌唱力で聞かせてくれます。買って良かったです。
でも、昔のアラニスに魅せられた私は、激しく歌い続けてほしかったので、星4つです。
ライヴ・イン・ナバホ・ネイション [DVD]
~~力強く、時には優しく、いろいろな歌い方を使い分けるアラニスモリセットですが、今回のこのDVDでは、北米のナバホ族とともにそのルーツなどを学びながら、彼女自身の音楽におけるスピリチュアルな部分をさらに磨いていく、そんな光景が見られるように思います。ナバホの方たちとの共演、はたまた自然との共演まで、なかなか内容の濃い一枚だと思います。基~~本的な曲構成は、「ジャグドリトルピル」の曲目からなっています。「ジャグドリトルピル」のアルバムとは違った一面がかいま見れますよ♪~~
ハヴィック・アンド・ブライト・ライツ
クランベリーズのDoloresを彷彿させる力強いボーカルのM1に
パワーポップ的佳曲のM7。
それ以外はやや暗め(静かめ)の曲が多い印象を受ける。
ボートラを含む全13曲中9曲のタイトルが1つの単語で
表現されており最長でも3単語。
シンプルな表現への強い拘りを感じます。
(偶然だったりしてw)
爽やかな1枚というより深みのある一枚で
これからの季節には合う作品かと思う。
フィースト・オン・スクラップス [DVD]
DVDの何ヶ所に音質の悪いシーンがあるとは聞いてたけれど、これはちょっとひど過ぎるな...僕はアラニスの大ファンだし、このDVD/CDパックではアラニス・テイストが色んな意味で楽しむことができたけど、ライブ・パフォーマンスもちゃんと聞きたかった。横浜で見たアラニスをこのDVDでもう一度見れると思ってたのに...がっかり!
バックステージやプライベート・シーンはまだいい感じだけど、買おうと思ってる人は良く考えた方がいいかも...