A列車で行こう
ところで「スウィングしなきゃ意味がない」なんですが
どうしてこうも「妖怪人間べムのテーマ」に似てるんでしょうか?
マイルスデイビスさんが、あの声で「早く白人になりた〜い♪」と歌ったという事実は
ない。黒いsadameを吹き飛ばせ。
今はそれがとても悲しい。
そんなことを言ってたら、同じ髪の色の女たちが私をとりかこんだ。
モテルのはいいのだが、何か物足りない下半身。さびしいぞ。
そそり立つモノも中々そそり立たず、イキそうなのに
「なんか今日は疲れてるみたいだ」などと言わせる寂寥感に溢れる、このアルバム。
今はそれが、とても悲しい。
さぁ気を取り直してエリントンクイズのコーナー!
エリントンで有名な妖怪人間の名前を3人答えなさい。
ヒント
べム
べ●
べ●
今はそれが、と
ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン+1
このような何十カラットの宝石を褒める言葉など、もはやどこにもない。言わずもがなの名盤の極めつけだが、このアルバムの前にメンバーが入れ替わっている。それまで親分を支えていた名プレーヤー達がゴッソリ抜け、変わりに一体どこの誰だい?ってな新人を大胆起用したのがこの作品。部活動で優秀な成績を修めた先輩達が一気に引退するが、それを後輩達が盛り返している感じである。
それにしてもこの曲想はどうだ。今更「ムーチ」や「A列車」をどうこう言う余地はないが素晴らしい編曲である。全てはエリントンの頭脳から生み出された奇蹟である。音響も素晴らしい。モノの時代はひたすら遠近で奥行きを出すのだがそれが現代人をも変わらず刺激する不思議なノスタルジーが溢れている。こういうのを聴くにつけ、こういうジャズ・ジャイアントはどこへ行ってしまったのだろう?デュークやマイルスの膨大な録音を聴けば聴くほど、その感慨に囚われる。
そんな思いは軽やかなスキャットがついた「A列車」が吹き飛ばしてくれる。ありがとうデューク。
※1曲目はLIVING COLOURの『VIVID』「BROKEN HEARTS」に、3曲目はROLLING STONES『STILL LIFE』のイントロ(というより1981年の全米ツァーのオープニング)に使用されている。
ザ・ポピュラー・デューク・エリントン
スウィング・ガールズの「A列車でいこう」はこのアルバムのヴァージョンを元にしているという話を聞いたような気がしますが、どうなんでしょう?とかくD.エリントンの好きな人は「より古い音源」ほど良いと言いますが、このアルバムは晩年に近いものでは最高でしょう。とくに代表曲も網羅して音も良くてスウィング・ガールズで興味を持った方には文句無く大推薦します。本当にクセになりますよ。
デューク・エリントン
これはエリントンの自伝ではなくあくまでも異国の一人のファンとしての視点で
断面断面について書かれたものです。そういう意味では客観性に多少は欠くかもしれません。
つまりおおくのかたの記録や録音の分析、譜面化からとらえられたものではありません。
しかし偉人であるエリントンの後世に残した業績の解説書ととらえるとすくなくとも曲の分析、
分類の手法が、あるいは一覧がユニークで独創的でかつとても的を得るかもしれません。
この書の必然性の一つは、エリントンの業績、あるいは作曲が相当数あり、
だれかが一定の解釈、分類を示さないと混沌としすぎているからです。
とくにインターネットであるていど過去の有名な著作が誰でも容易に楽しめる時代となった
ここ数年のことを考えるとたいへん多くのかたにとって意味があろうと思います。
あるいはエリントン自身の自伝より意味があるかもしれません。
また、エリントン作品はとくにbigband 時代と後期のコンボ期で肩入れが片寄りがちですが、
これにも左右されずにかかれているところはたいへん公平だと感じます。
このような書物が、英語を母国語としない作者によって書かれているのは素晴らしいことであり、
また英語の言語に左右されにくいぶん言葉がなくても成立するジャズについて価値が大きいです。
されに加筆改良されいろいろな言語に訳され多くのかたに読まれて欲しいと思います。