国境なき医師団:貫戸朋子―別冊課外授業ようこそ先輩
この本の中ではディベートを行っているのは子供達です。けれども、そこから「人間(日本人?)の本音と理想」を読み取ることができます。
誰でも「困っている人を助けるのはよいこと」というのはわかっています。しかし、内戦や伝染病がはびこる地域に実際自分が行くとなるとそれはまた別問題。今の若い日本人にとって「戦争」なんてどこか遠い国の出来事でしかない現状の中で、様々な課題を与えられてディベートする様子はとても興味深いです。
また、”時々はちゃんと怒らないとなあなあになって世の中がきれいにならない”、”自分が選び、自分で考え、自分がやりたいと思ったことを他の人がたとえわかってくれなくてもやる”といったような今の日本人には少なくなってしまった彼女の信念もとても参考になります。 難しい本ではないので、是非一度読んでみてください。
世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団
日本ではまったく無名だが、欧米など国際協力に積極的な国々のあいでは非常に有名な国、シエラレオネ。10年以上にわたる内戦が続き平均寿命が25~35才と世界最短のこの国では、5才になるまでに子どもの約3分の1が死んでゆく。本書は、このシエラレオネにNGO「国境なき医師団」から半年間派遣された著者の体験記。2001年当時36才の著者が、言葉の不自由な異郷で下痢と皮膚病に悩まされつつ悪戦苦闘する自らの姿を、軽妙洒脱な筆致で綴る。「自己満足に終わりやすい国際協力にも何らかの形で本当に意味のある協力の道があるはず」と模索し続ける著者の姿が、読む者に希望と元気をくれる一冊だ。
世界で一番いのちの短い国: シエラレオネの国境なき医師団 (小学館文庫)
日本ではまったく無名だが、欧米など国際協力に積極的な国々のあいでは非常に有名な国、シエラレオネ。10年以上にわたる内戦が続き平均寿命が25~35才と世界最短のこの国では、5才になるまでに子どもの約3分の1が死んでゆく。本書は、このシエラレオネにNGO「国境なき医師団」から半年間派遣された著者の体験記。2001年当時36才の著者が、言葉の不自由な異郷で下痢と皮膚病に悩まされつつ悪戦苦闘する自らの姿を、軽妙洒脱な筆致で綴る。「自己満足に終わりやすい国際協力にも何らかの形で本当に意味のある協力の道があるはず」と模索し続ける著者の姿が、読む者に希望と元気をくれる一冊だ。