せつなさを抱きよせて
待ちに待った、と言うより待たされた一枚です。
かつてメジャーで活動していた麻生氏の
再デビューマキシという事になるのですが
その歌唱力を持ちながら水面下での活動を続けてきた
彼の歌声が響きます。
再デビュー曲という事で思惑あってか
謳い方は若干静かに歌っており
彼のパワフルな歌唱力が生かされ切っていない
風潮はあるものの、奏でる歌声は折り紙つきです。
是非一度聞いてみてください。
待ちに待った、と言うより待たされた一枚です。
かつてメジャーで活動していた麻生氏の
再デビューマキシという事になるのですが
その歌唱力を持ちながら水面下での活動を続けてきた
彼の歌声が響きます。
再デビュー曲という事で思惑あってか
謳い方は若干静かに歌っており
彼のパワフルな歌唱力が生かされ切っていない
風潮はあるものの、奏でる歌声は折り紙つきです。
是非一度聞いてみてください。
「僕は少しも可笑しくない。」と私は益々つまらなさうに呟きました。（ランプの便り／牧野信一）
なんだか牧野信一全集を読んでいる夢を見て目が覚めた。ので読んでいる。そして彼は、酷く六ヶ敷気な渋面をつくつて、自分だけのことを考へてゐるんだといふ風に、晴れた空を見あげた。五月の薄ら甘い朝の陽が、爽やかな感触で、さつき剃刀をあてたばかしの彼の頬にヒリヒリと、光るやうに沁みた。（或る五月の朝の話／牧野信一）
彼女はほんとうに怒つたような声を挙げながら、危ふ気な脚どりで石段を降りた。 牧野信一『熱海線私語』思へば妻に、春の終りの頃に別れたまゝ、世は既に晩秋の蜜柑のさかり時とは化してゐるではないか！ おゝ、恋しや、妻よ——と私は沁々として、思はず胸のうちで、鹿の鳴く声きけば吾妹子の夢忍ばるゝ——云々といふ唄のメロデイを切々と伝ふてゐた。 牧野信一『バラルダ物語』
青空文庫で聞いたことある名前の人のみじかーいのをペラペラ読んでるんだけど、あ、牧野信一聞いたことある、って開いたのが『秋が深い頃だ』で、え、この人めっちゃ酔ってる……
