DRAG ON DRAGOON2 封印の紅、背徳の黒
他のレビュアーの方々も仰っていますが、私も1が好きなだけに2はそんなに好きではありません。
良かった点を挙げるなら、敵の攻撃をはじき返せるようになったこと、コンボを出せること、でしょうか。1より間違いなく操作性は上がっていると思います。2の操作性に慣れた頭で1のエンパイア・ガードとかブラック・キングと戦ったりしたら、私なら数秒で殺害されると思います(汗)
しかしシナリオには納得いきません。納得できません。突然神竜族だの真人類だの、はぁ?という感じが否めません。1と話をつなげるための無理やり感がぷんぷんします。直轄区制度?何それ?って感じです。しかもたった18年前の戦争の詳細も知らない主人公達というのは、人として考えられません。
私は藤坂氏のイラストが好きで2の設定資料集も購入したんですが、その中のスタッフインタビューで、「ゲームだけではどうしてもノウェの成長を描ききれなかったが、小説版でうまくまとめられている」という旨の発言がありました。
…それでいいのか?
製作者自らがこのゲームを未完成といっているような発言です。そういうゲームです。
さんざんこき下ろしてしまいましたが、1好き、カイム王子アンヘル様好き!な方にはプレイする価値があると思います。愛です。それだけで全体的に☆3つ。
アルティメット ヒッツ ドラッグ オン ドラグーン2 -封印の紅, 背徳の黒-
DOD、DOD2、二―ア全てクリア済み、全作のファンです。
最初に断っておきますが、このレビューは純粋に「ゲーム単体」の評価です。
DODというゲーム史に残るであろう前作と比べてしまうと、他の皆さんのレビューのように酷評したくなる気持はわかります。ただそれはあくまで続編として、前作と同じような「趣旨」を期待してしまうからであり、このゲームをDOD1と別個のゲームと考えれば、もっと評価があがってしかるべきゲームなのではないかと思います。
つまりDOD1(前作)や、二―アにつながるお話として期待して買ってしまうとかなり裏切られる部分が強くなってしまうと思います。…が全く別個のRPGと考えれば素晴らしいできだと思います。
(なお、二―アにつながると思っている方は注意です!二―アはDOD1のマルチエンディング東京エンディングの続編であり、本作DOD2はDOD1のAエンディングの続編となっています。したがって、DOD2と二―アに直接的な結びつきはありませんが、もうひとつの物語、あるいは全く別の物語と捉えればかなり楽しめると思います。(ただし武器だけは結構かぶってたりします))
以下この様な前提でこの作品を評価させてもらいますので、どうぞご了承ください。(比較対象として前作を出していますが、評価は別にしています)
☆良い点
システム☆5
二―ア、DOD1と操作方法は基本的に一緒ですが、私はこちらの方がシステムとしては完成度が高いと思います。チェインをつなぐことでうまく速度、威力が増し、敵をため、反撃を食らわずにいかにチェインをつなげるか追求します。さらに二―アと比べて空(ドラゴン)があるのがたまりません。
DOD1と比べると何より人物の交代がスムーズに済むのが素晴らしいです。特にキャラ毎に得意なタイプのモンスターが存在することも2のシステムの良さといえるでしょう。あまり詳しく書くとネタばれになるので詳細はしませんが、1週目はプレイヤーの離脱が結構あるのですが、2週目からは全員使えて…誰をどのタイミングで使うかが結構重要になったりします。さらに武器も変更できるので…ハマればかなりはまると思います。
音楽☆5
心を打つ音楽の宝庫である二―ア、狂気、恐怖を増幅させるような、プレイしているだけでこちらの心までもがかき乱されるDOD1の音楽、これらと比べると、物足りない感はあるかもしれません。
ただDOD2の音楽も非常に良作ぞろいで、ストーリーとマッチしています。特にクラシック好きの方は、うん?ラフマニノフとかチャイコに似てる?と思うようなピアノオーケストラの曲には感動していただけるかと思います。
全体的にDOD1と比べ狂気を抑えた分、音楽もダークファンタジーテイストが多いです。が、これはこれで非常に雄大、物哀しい旋律となり、悲壮感の漂う本作とうまくマッチしていると思います。
音楽だけでも本作をプレイする価値はあるかと。
ストーリー☆4
おそらくここが他の皆さん(DOD1プレイ済みの人)の最大のネックになっていると思います。
どちらかといえば、DOD1が非常にプレイする人を選ぶ(怖いもの、狂気じみたものに耐性がない方は、最初で挫折する方続出です…私自身も終盤は怖くて、夜寝る前には極力プレイを避けていたほど(笑))のに対し、こちらは万人受け(?)しやすいダークファンタジーです。
皆さん誤解されている方も多いですが、前作(DOD1)をプレイしていないと話がわからないと思っていると思いますが、そんなことはありません。実は私も最初はDOD2をプレイし、その後、この世界観に引き込まれて前作をプレイした者です。
結構要所要所で前作の重要部分についてコメントしてくれているので、話に取り残されることはありませんし、前作をプレイしていないことで、うまく「謎」な部分ができて、クリア後にDOD1を即買いしていしまうこと請け合いです。
逆にDOD1へのいい意味での「心の準備」ができるというか(笑)
(私の周りの友人や、女の子には、いきなりDOD1をプレイさせると嫌悪感を示す人が多かったので、DOD1の入門のためにまずはこちらを勧めていました)
全体的に「おい!」と突っ込みたくなるところはありますが…(主人公はひたすらヒロインの名前を連呼しまくり、彼女を救うためなら世界がどうなちゃってもいい感じ(笑)、しかも彼女は最初は信念理念があるのですが…徐々にそれが破滅への序章だったことに気づき悩みまくり…でもなぜか止まらなかったり(笑))、ようは人間の「弱さ」「都合のいい部分しか見ない」といった負の部分をくらーく、感じさせてくれる良作です。
DOD1が「完全に壊れている」人々による「狂気の宴」だとすれば、DOD2は「壊れかけている」人々によるどうにもならない、行きあたりばったりで狭い価値観の正義を振りかざした結果、どんどん世界が終末に向かってしまう物語でしょうか…(笑)
なお、前作をプレイしたことがある方なら、前作主人公カイムの悲哀を感じるだけでも感涙ものです。そのためだけにプレイしても十分に元がとれると思います。(ある意味前作のAエンディングはDOD2で本当の結末を迎えます!)
☆欠点
声優☆2(おそらく賛否両論あり)
声優陣に有名女優を起用していることもあり、「台詞が棒読み」と他の方のレビューでも酷評されていますが、まぁ順当でしょう。
ただ、あくまで個人の見解ですが、ヒロインの無機質な声が逆になんとも、本作品の「薄っぺらい正義感」「狭い正義感」を暗示していると言えなくもありません。
主人公はヒロインコンプレックス出しまくりの、本当に「彼女しか見えない」感が声に出まくりですし、そういう意味では声もあっているのではないかと思います。
前作から引き続きピーターさんは相変わらずうまく、二―アの「白の書」での性格の変わりっぷりには少々苦笑してしまいました。
なので、客観的に考えれば、声優の評価はどうしても低評価にしかなりえませんが、善意解釈すれば、☆3つ位あげてもいいのではないかと思います。
最後になりますが、本作品を「DOD1と比べて」しまうと、現在のような評価になってしまうかもしれません。しかしそれはあくまで「DOD1と似た感動」をDOD2にも求めてしまうからであり、「完全に別個のゲーム」と考えれば、かなりの良作だと思います。
DOD1、DOD2、二―アと比べてしまうと、どうしても最後になってしまうかもしれませんが、他の☆5〜4のゲームと比べて劣っているかといえば、決してそんなことはないと思います。
一ファンとしてDOD2にも正当な評価が下されるよう願ってやみません。
長くなりましたが、読んでいただいた方の参考になれば幸いです。
DRAG-ON DRAGOON Original Sound Track Vol.2
Vol.1が、中世ファンタジックかつクラシカルな統制、曲としての最低ラインを保っている中から得体の知れない不気味なものが僅かに零れる程度の乱れを感じさせる曲群であったのに比べると、物語後半の曲を収めたこのディスクでは、音色の一つ一つが時におどろおどろしく重苦しく立ち回り、時に汗と血に塗れて東奔西走することで、聴く者の心臓を抉り出す程に圧倒的な悲壮感に満ちた世界へと私達を誘います。
私はこの曲群を聴いて弦の狂ったヴァイオリンを、皮の緩んだティンパニを、いつまでもそれと気づかずに笑顔で奏で続ける人形達の楽隊を想像しました。実際初めてオーディオに入れて聴いた時は、心臓がキリキリして眩暈と吐き気がする程にその狂気に翻弄されました。
Vol.2のこの制約から逃れ得たのは18番と24番です。未発表の24番はさておいても、18番に関しては、これが狂気から逃れた唯一のエンディング用の曲だから、というわけではありません。
重厚であるにも関わらず虚しさと寂寥感そしてほんの少しの温かさを感じさせる18番と、心臓へ突撃をかけてくるような他の曲群とを聞き比べれば、その差を実感できることと思われます。
気になった曲をあと一曲上げるとするならば、21番。壊れたオルゴール、永遠のループという、他とは異なった狂気のアプローチをとっているように思えました。
最後に。このディスクの最大の魅力は、初対面時には拒否反応を起こす程に濃厚でありながら、何度も聴いている内に心切なくなる「狂気」にあるのだと思います。よく「単調な音楽」と評されるDOD音楽ですが、何度も聴く内に、その繰り返される旋律に生じる僅かな乱れ、歪みに気づき、心を揺さぶられることでしょう。噛めば噛むほど甘くなる米のように、4回5回と聴いている内に感じ取れる旋律の繊細さに酔いしれる、そんな楽曲です。
ドラッグ・オン・ドラグーン・パーフェクトガイド
ゲームの内容だけサクッと知りたい!
何でこのゲームが鬱ゲ―と呼ばれるのか知りたい!!
という方にはおすすめ。
ゲームやる必要ないです、この本だけで十分楽しめます。
私はゲームやろうかな?でも操作性イマイチだっていうし時間かかるしなー・・・と思っていた矢先
手に入れた本だったので満足でした。
でも読むと「え、このシーン実際見てみたい!」と思ってしまったわけなのですが。
何しろ色々強烈なので…。
お手軽に内容を知りたい人にはまずこの本を買ってみては。
ネタバレしてるので真相は実際にゲームやってから、の人には向きません。
ドラマCD「ニーア レプリカント」ウシナワレタコトバトアカイソラ
2枚組になっていて、ゲーム内では描かれなかったヨナ&ニーア、エミール・カイネのエピソードや、ニーアの世界観を学園モノにしたお話が収録されています。
初めてドラマCDを購入したので比較が出来ませんが、内容についてはこんなものなのかな?という感じでした。
価格を考えてもう少しお話の数が多くても良かったかなと思いました。
個人的に、2枚目の学園モノが意外性もあって良かったです。