陰陽師 玉手匣 1 (ジェッツコミックス)
まさか「陰陽師」の続編が出るとは思わなかったので、正直嬉しかったです。これから是非とも長く続けて、というかライフワークにして欲しいです。
岡野先生の画はますます素晴らしくなって・・・惚れ惚れ。普通の漫画ならセリフのところだけさらっと読んでしまうのですが、こればっかりは1ページ1ページ、絵画を見るようにじっくり見てしまいました。
それにしても岡野先生はとても博識。前作の最後のほうはもはや私の知識では全く付いていけなかったのですが、今回はだいぶ読みやすかったです。ところどころでクスリと笑えましたし。でもやはり仏像や密教についての知識はあまりないので、シリーズが進むと同時にぜひ勉強したいなあと思いました。でないとまたおいていかれそうな気がするので・・・
陰陽師 (1) (Jets comics)
この本の雰囲気は昔読んだ山岸涼子の『日出処の天子』と似通っていますね。それ以上かもしれません。このシリーズが本屋で平積されるまで存在に気づきませんでした。長編は個人的に嫌なのですが古典が好きな人にはお勧めの内容です。
それにしても源博雅は近衛の中将だとしたら従四位の下の殿上人、『せいめい』は自分の兄が天文博士だから正七位くらいとするとそれ以下で地下なのに博雅にため口をきいているのはおかしいなあ。内裏の外ではそれ程身分の差というものにたいしてうるさくなかったのかも知れんけど。
気にしなければ面白い本です。
妖魅変成夜話 4
一回読んだだけではわけがわからないが
(私だけかもしれないが)
何度も読むと理屈がわかる
意味のない台詞や動作に見えるものもあるが、調べると色々な繋がりがある
…ないこともある(笑)
将軍にメロメロだ
岡野玲子にメロメロだ
画・思想・哲学すべてにおいて素晴らしい
私も住民票をいただきたい
陰陽師 (12) (Jets comics)
すっかり難解になってしまった岡野陰陽師、久しぶりに新刊が出ました。
セオリーは難解ですが、一時期のギャグも回復して、面白みが戻りつつあります。
12巻で完結かと思ったら、完結は13巻だそうです。
陰陽師 (13) (Jets comics)
他の方の書いたレビューの二番煎じになってしまうとは思うけれど、やっぱり感じたことを素直にかくならば。
仮にも「夢枕獏原作・陰陽師」という題名を冠するならば、ある程度は原作に沿う責任はあったでしょう。
途中で進む方向が違うと感じられたなら、一旦そこで「陰陽師」は終わらせて、「安倍晴明」とか「新・陰陽師」なる題にして新たに始めれば良かった訳で。
・・というのも私は前半の「陰陽師」、後半の「陰陽師」もそれぞれ大好きだったからです。
それだけに、1つの作品でありながら別々の漫画を読んで終わったみたいな、一貫性が無くなってしまったことが何より残念。