アンドリュー・ロイド=ウェバー ラヴ・ネヴァー・ダイズ [Blu-ray]
音楽の素晴らしさと主題が「オペラ座の怪人」と一貫しているところは評価します。
マダム・ジリー、メグ・ジリーの描き方は原作の「マンハッタンの怪人」とだいぶ違っていて、おそらくそこに違和感をもつ方が多いです。
きっと、原作の「マンハッタンの怪人」からミュージカルにする際に、主題と関係の無い箇所を省略する為、やむを得ずある登場人物を消さなければならなかったのでしょう。その消された登場人物の代わりをジリー母娘が担うことになってしまっているのですが、こんな描き方をするくらいなら、ミュージカル版だけの登場人物を作って欲しかった。
原作の「マンハッタンの怪人」も物語にちょっと微妙なところはありましたが、ラブ・ネバー・ダイズはもっと微妙になっています。
この何年後かに、オークションでオルゴールをラウルとメグが競り合うのは、有り得ないような、物語重視の方にとっては、ある意味、最悪なシナリオです。
他にもラウルとか怪人とか・・・登場人物の変わり様は、あまり気にせず、サラッと流して見ると良いです。
心の目、コンプレックス、etc…「オペラ座の怪人」より主題がわかりやすいことが救いです。(はっきり台詞で言ってしまっているので、逆にインテリジェンスを感じないかも知れませんが…。)
個人的には、クリスティーヌと怪人の関係だけは崩さずにいてくれたので、まあ星3つくらいつけておきます。
カメラワーク、映像、音声・・・ブルーレイディスクとしてはもっと良い評価だと思いますが、「オペラ座の怪人」の美しい話の続編を期待してしまうとこれくらいです。
Love Never Dies - O.C.R.
リニューアルされる前のオリジナルキャストのCDです。キャストは以下の通り。
The Phantom........Ramin Karimloo
Christine Daae.....Sierra Boggess
Madame Giry........Sally Dexter
Raoul..............Joseph Millson
Meg Giry...........Summer Strallen
Gustave............Charlie Manton
Fleck..............Niamh Perry
Squelch............Adam Pearce
Gangle.............Adam Jones
歌詞カードも舞台写真もありません。ブックレットにはANDREW LLOYD WEBBERのインタビューとコニーアイランドの説明が載っています。リニューアル前のものなのでストーリーは(現在のものと比べて)すっきりしていません。しかし、なんといってもこのCDのすごいところはキャストの歌唱力です。ラミン・カリムルーのファントムは本当にすばらしいです。彼はいろいろなジャンルの歌を歌えるのだなと感心します。この作品はファントムの歌をたっぷり堪能できるので、ファントム派の人には特にオススメします。
この作品については賛否両論ありますが、歌(音楽)はすばらしいです。Amazon USAでは視聴できるので一度聴いてみてください。
Love Never Dies
ロンドンオリジナルキャストの楽譜です。歌詞はCDと同じリニューアル前のものです。曲は以下の通り。
1. The Coney Island Waltz
2. Heaven By The Sea
3. Only For Him / Only For You
4. 'Til I Hear You Sing
5. Look With Your Heart
6. Beneath A Moonless Sky
7. Once Upon Another Time
8. Dear Old Friend
9. The Beauty Underneath
10. Why Does She Love Me?
11. Devil Take the Hindmost
12. Bathing Beauty
13. Love Never Dies
舞台写真は計7ページあります。内容は次の通り。
クリスティーヌ(ホテル)×1
ファントム(仕事部屋)×1
メグ(ステージ)×2
ラウル(酒場)×1
フレック、ガングル、スクエルチの3人組×1
マダムジリーとファントム×1
クリスティーヌとファントム(楽屋)×1
機会に恵まれず、ロンドンのLNDを見逃してしまったファンにとって、舞台写真がついているというだけでものすごく価値があります。素直にうれしいです(ちなみに、CDには舞台写真はついていません)。
オペラ座の怪人2~ラヴ・ネヴァー・ダイズ デラックス・エディション(DVD付)
ただ「オペラ座の怪人」ほどの感動とかインパクトは無かったです。
対訳がないのは制約があるのでしょうか。ちょっと不親切な感じがします。
日本語のボーナストラックは、ファンの方には申し訳ないですが、いらなかったです。