田中オレ竜おんちゃんの情熱動画評論

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Emporio Armani ドライブなど爽快な気分にしてくれそうなテンポのアルバムです。
いろいろな打楽器をアンびえんと風に盛り上げちゃってます。
全部おすすめですが、
個人的には9曲目が好きです。こんなふうに楽器がひけたら...
なんて妄想はいります。はい!
買い!の1枚ですよー(涙)

サティ:きみがほしい フィリップ・アントルモンというピアニストは、室内楽も得意というだけあって、非常に正確なピアノを弾く人だという印象があります。そして、ことフランスものとなると、大変にエレガント!ともすれば冗長になったり不気味になったりしがちなサティが、とても美しく響きます。

タイトル曲の Je te veux が一曲目ですが、控えめで品のいいワルツに仕上げる感性と腕はさすがだと思います。そして、後半になるにつれ現代音楽的な曲を、やはり品良く紡いでいき、一聴何気ない雰囲気ですが、とても味わい深いアルバムに仕上がっていると思います。

最近は教育に力を注いでいるようですが、サティを弾くアントルモン、素敵です。

最高裁回想録 --学者判事の七年半 行政法の大御所(東北大教授)から最高裁判事に転進された藤田宙靖氏の回顧録であるが、実に興味深く、一気に読み通した。少しでも法律をかじった人あるいは日本の司法制度に関心がある人には是非ともご一読をお勧めしたい。

特に最高裁に関し例えば以下のような興味あるいは疑問があれば本書は最適な手がかりとなろう。

1. 組織はどのように機能しているか?(どのように案件をさばいているか?)

2. 裁判官はどのような日常を送っているのか?忙しいのか?

3. 違憲判決を出すのに保守的ともいわれるが、どうなのか?

4. 調査官裁判ともいわれることもあるが、実態は?

5. 最高裁としての判断・判決の方向性に変化は出てくるものなのか?、きっかけは?

6. 判決を下す際の基準・考え方はどのようなものか?裁判官と学者のアプローチの違いはあるのか?

7. 個別意見はどのようにして出てくるのか? 等々

いずれにしても本書を通して、“席の冷める暇の無い”ほど忙しい最高裁判事が黙々とその職務に取り組んでいる姿がよくわかる。

藤田氏は自身の仕事振りについては奥様の表現を借り“始めチョロチョロ中パッパ。残りの三年グウタラぺー”と謙遜されているが、実際は極めて精力的に職務に取り組まれたようである。

そしていくつかの重要判決についての考え方(個人意見も添付されている)のみならず、日常難しい判断を迫られるキーポイント(例えば最高裁にとっての証拠評価の問題)についても同氏の語り口には澱みがなくクリヤーであり、読んでいて全く違和感がない。大変説得力に富み、合理的な方であるとお見受けした。

このような形で裁判官としての仕事を振り返るには守秘義務と説明責任の衝突という難しさがあるようだが、退官後短時間で本書を公刊された英断に敬意を表したい。

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