セント・オブ・ウーマン/夢の香り [DVD]
長く無冠の帝王などと揶揄されてきたパチーノ待望のオスカー作品である。と同時に舞台俳優として培った彼の役者としての真髄を余すところなく披露した快作ある。
殆ど瞳を動かさない観るものを怖気させるような演技は実に壮絶なもので、特にガブリエル・アンウォーと踊るタンゴのシーンは映画史に残る名演と喝采を浴びた。しかしなんといってもこの映画の見所はラストシーンにすべて凝縮されている。戦争で視力を奪われ、地位も誇り失い、家族からも煙たがられ、耐え難い孤独と絶望の果てに自殺という‘計画’に至った老兵が、聡明で心優しき青年と旅をするうちに、自分を見つめ、取り戻し、次第に新たな人生の希望を見出していく。そしてその青年の正義と権利を守るため、父親に代わりとして、またこの国のために命を投げ出して戦った軍人として、人間の魂の尊厳と矜持を声高に悠然と熱弁する。その姿は真に気高く、聴衆の心臓をわしづかみするような迫力に満ちており、思わず鳥肌が立つほどの感動と興奮を覚える。
チャーリーに腕をとられ会場を後にする大佐に、彼の演説に感動した女教師が駆け寄ってくる。彼は優雅に微笑むと彼女の愛用の香水を言い当てた後に、粋な言葉を返すのだ。「これで貴女をいつでも探しだすことができる・・・」パチーノ以外にこれを決められるものはいないだろう。
もはや、万感無限の喝采も、光り輝くオスカー像の威厳も必要としない、全編から放たれる真の芸術観を目の当たりにすることができる。是非親子で観て貰いたい至極の名作である。
主演 アル・パチーノ、クリス・オドネル
監督 マーティン・ブレスト
1992年/アメリカ
http://ameblo.jp/taniken4481
グーフィー・ムービー~ホリデーは最高!~【日本語吹替版】 [VHS]
これほどに良い映画には久し振りに出会えました。
グーフィーは反抗期の息子マックスと仲良くしたい一心で強引に旅行に連れ出します。
グーフィーはマックスを楽しませようと色々な思い出の地に連れて行きますが、
好きな女の子とのデートに行けなくなったマックスは反抗的な態度をとります。
愛し合っているのに、なかなか噛み合わない親子の心・・・
日本ではあまり有名ではありませんが、ファンサイトができるほど隠れファンの多い作品です。
字幕スーパーが発売されていないのが非常に惜しいですが日本語吹替でも充分楽しめますよ。
英語でも聞いてみたい方は二ヶ国語版をおすすめします。
今では店舗でも見かけなくなりましたので手に入れるなら今のうちかもしれません。
親子の絆をとても感動的に描いているファミリー向けの長編アニメです。
エキストラ Extras the complete second series [DVD]
エピソード6にホーンブロワー・シリーズのペリュー提督ことロバート・リンゼイ氏が、例によって本人役で登場します。これがもう抱腹絶倒!ご本人がトニー賞を受賞したほどの実力俳優であることを逆手にとって、ねちっこくて、高ビーで迷惑千万なやな奴「ロバート・リンゼイ」を大ノリで快演!同じエピソードにロバート・デニーロが出演していることもあってそちらばかりが注目されていますが、意外性やおもしろさでは絶対リンゼイ氏の方に軍配が上がると思います。ペリュー提督とはまた違うロバート氏の魅力に気づく1編です。ホーンブロワーファン必見です。
ザ・ストーム
曲も歌唱も魅力的です。
しかし言うほど美人でもないし、多分若くもないし見た目よりは歌・曲で勝負して欲しい。
ジャケットやPVの売り出し方は正直言って疑問です。
批判した訳ではなく、音が好きなので敢えて書きました。
ご理解下さい。
最新コンバット・バイブル―現代戦闘技術のすべて
前作コンバットバイブルに現代の事情を加え、続編的な内容となっています。一部前作と重複するところもありますが、気にするほどではないでしょう。小火器の基本的な扱い方から、戦車、ヘリなどの支援、特殊部隊まで網羅しているのですが、その範囲が大きすぎるのか、マニュアル的記述は踏襲しているものの、「具体的なやり方」というより「駆け足で説明」というような形になっています。図版も多くはなく、ほとんどが文章だけで済まされています。ありがちなミリタリー紹介本のようになってしまい、前作のようなストイックなマニュアル本を期待する人には、ややがっかりといったところでしょうか。この点を除けば、あいかわらず内容の濃い良書だと思います。