NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部 (教養・文化シリーズ)
↑と言う理由です。特にペテルスブルグ宮殿を使っての撮影シーンは、ずっと待ち望んでいたので、じっくり画像と文章で楽しみたく、前のレビュアーの方が書いておられたとおり、お値段はちと高いとは思いますが(^-^;)まあ、日本史がからっきし駄目なので、その勉強代も兼ねて購入しました。
まず人間関係が難しいので、その点で画像付きで解説をして下さるのが非常に助かります。また舞台がロシアが多くなり、そのロシア人との関係もごちゃごちゃになってよくわからないので(@@)きっと・・・原作では消化しきれないと思うので、ゆっくり拝読してます。
特に、伊藤博文演じられる加藤剛さんの演技は、数年前から待って待って待って・・・待ち望んでおりました♪ですので、第一部はまだ買っていないのですが、この第二部は思い切って買いました。そして大好きな俳優の香川照之さん演じる正岡子規の死、そしてそれを看取る律演じる菅野美穂さんも大ファンなので、お値段分楽しませて頂いております♪
坂の上の雲 第3部 DVD-BOX
原作は単行本初版1969〜72、文庫本初版1978。
当時としては司馬遼太郎も良かれと思って
「江戸期の蓄積として明治人には合理主義があった」
「秋山弟は、その合理主義で日本海海戦に勝利した」
「乃木は例外として旅順要塞の<東北正面>に無謀で不毛な肉弾突撃を繰り返した」
「それは昭和陸軍の精神主義へとつながった」 と声高に褒貶。
・・・その是非はともかく、小説の高揚が、そのままNHKの製作姿勢と重なり
蓋を開ければ奇跡の出来、いわゆる<NHKの本気>にあたしゃ震撼しました。
最新CG技術を駆使した映像表現の素晴らしさは一瞥驚嘆ですが、
脚本も注意深く、史実へのすりあわせに挑んでいる点、大いに評価すべきでしょう。
旅順要塞は「ベトン20万樽の<城壁>」でなく、堡塁線でつながれた縦深防御陣地であり
航空偵察のない時代、肉弾を使ってひとつひとつの火点を探り出し、潰していくしかない。
その第三軍の苦悩と現実について言及し、児玉も乃木を罵倒する事無く、
むしろ乃木独りにその苦悩を背負わせてしまった罪を悔いて、
指揮権引き受け後、酒をあおらずに入られないワンカットの示唆するもの
(その後の児玉督戦なんて原作へのアリバイです)
海軍の失敗(閉塞と黄海での不手際)の結果としての旅順作戦、すなわち惨事の起源への言及、
また理論家秋山真之(ジャニーズ)と実務派島村速雄(石原軍団)との暴力を含む微妙な対立、
日本海海戦に近づくほど、東郷幕僚団のなかでの秋山実之の孤立ぶりの暗示するもの・・・。
ああ、NHKは2000年以降の最新の研究学説と1969年の司馬のこさえた日露神話を、
よく刷りあわせ、判る人には判るように批判したなと感心しました。
アヴェ・マリア
服部隆之氏の作曲から良く知られたシューベルトやバッハなどの
タイトルどおり様々な作曲家のアヴェマリアを歌っています。
アヴェマリアということもあり彼女の良さである自然で柔らかい高音が生きていて
アルバム「ピエ・イエス~祈りを込めて」とは又違った
女性らしい母らしい優しい雰囲気に仕上がっています
少し雰囲気は変わりますが最後に「坂の上の雲」のテーマ曲Stand Alone (日本語)
を聴いて改めて他の歌手と違うところは控えめで語る歌声だなぁと・・・
元々クラシックは好きでも歌唱技術ばかりが目立ちがちなソプラノの金きり声の
オペラや声楽曲はあまり好きではなかった私ですが、
彼女の場合歌唱技術があるもののこれ見よがしに歌わないので非常に心地良く聞けるのです。
好みの問題かもしれませんがクラシックになじみのない人にもお勧めできると思います
ちなみに生のリサイタルも聞いた事ありますがCDと変わりなく
歌唱レベルはさすがドミンゴや小澤征爾が認めるだけのものがありますよ
良い一枚です
坂の上の雲 全8巻セット (新装版) (文春文庫)
21歳、大学生です。
この本を読み終わった時ほど、自分が日本人として生まれてきたことを誇りに思ったことはありませんでした。
グローバル化の時代だから、と言ってソトにばかり気持ちが行って自分の生まれた国についてあまりに無知であることを思い知り、足元を掬われた気分でした。
「明治」、武士道のあった最後の時代。この時代の人々の豪快さ、潔さ、必死さがひしひしと伝わってきます。
物事の価値観があやふやで、なんとなく落ち着かないような、迷走しているような現代ですが、
足りないのはこの作品のような、私達の「底」の部分を支えてくれるもののような気がします。
坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)
文庫本2巻で、いよいよ日清戦争が始まります。
ヨーロッパの列強各国がアジアに進出する19世紀後半。日本はいよいよ近代化された戦争に突入。
当時の時代背景・世相も丁寧に描かれ、どんな時代のどのような戦いだったかを知ることができます。