パジャマのままセンセイの家へと夜道を走る月子さん。恋って こういうものなんだなあ、、と思います。月子さんが慌てて身支度をするシーンが何ヶ所かありますが、見ている方は何だか楽しいのです。月子さん(小泉今日子)が可愛いからでしょう。ラストシーンもよくできていると思います。月子さんとセンセイの恋愛が軸ですが、人生って一体どういうものなんだろうか、と考えさせられました。
センセイの鞄 [DVD]
川上弘美の原作を、主演:沢田研二・坂井真紀、演出:久世光彦、音楽:cobaで音楽劇に。
作中で引用されるのが伊良子清白から萩原朔太郎になっていたり、センセイが朗らかなキャラクターになっていたりと、浮き世離れした場面を除けて「老境に差し掛かった男と若くない女」の恋物語に焦点を合わせている印象。
個人的には、無礼な若い男のピアスを盗る場面や、ふと意地悪になるセンセイも見たかったのですが。
しかしツキコとセンセイの話に主軸が置かれているからこそ、あの切ないラストシーンがある。
また久世氏らしいコメディ要素も随所にあり、全体がほんのりとあたたかい(それは昭和の香りだろうか)。音楽も当たり前のように舞台に溶け込んでいて良い。
時折取り出して愉しみたいDVD。
七夜物語(上)
単行本が出版されるまで、首を長くして待っていました。
朝日新聞紙上での連載時より、大幅に加筆修正されています。
文章は、過去の作品と比較しても、より言葉使いが優しく、平易になっています。
岩波少年文庫にあるような、小学校低学年の子供たちでも読み通せる小説です。
小学四年生のクラスメイトである、ふたりの少年と少女が、七夜物語という本の世界を冒険するお話しです。
物語を展開させる手法としては、古典であるファンタジー小説の枠組みに行儀よく収まっている印象を受けました。
これも、若い読者がすんなり踏み込めるよう、奇をてらわずに、あえて古典的な枠組みの中で、箱庭的に物語を広げたように思えます。
いくつかの夜を越えるうちに、ふたりは成長してゆきます。
そして、暗い夜の海辺でマンタの背に乗り、波の上を突き進み、海の底へ向かいます。
そこで繰り広げられる、光と影の最後の戦い・・・もう、涙が止まりませんでした。
ラストシーンも、深い深い余韻を残す、儚くも美しい文章です。
センセイの鞄 [VHS]
パジャマのままセンセイの家へと夜道を走る月子さん。恋って こういうものなんだなあ、、と思います。月子さんが慌てて身支度をするシーンが何ヶ所かありますが、見ている方は何だか楽しいのです。月子さん(小泉今日子)が可愛いからでしょう。ラストシーンもよくできていると思います。月子さんとセンセイの恋愛が軸ですが、人生って一体どういうものなんだろうか、と考えさせられました。
センセイの鞄 [DVD]
原作のファンでしたがこのDVDを見て川上弘美ワールドが見事に具現化されていて感動!ゆったりとしたストーリーの流れに軽妙なコントのような主人公とセンセイの会話が楽しい。何度吹き出したことか!主役二人はまさに適役!特に柄本明のセンセイは最高!まじめでユーモラスでかわいいセンセイ。彼ほどこの役にぴったりの役者はいないと思う。本当にうまい!あわあわと流れていたストーリーがラストで急転直下、予想していた結末なんだけどやっぱり号泣してしまった。蛇足ですがyou tubeにケンちゃんと柄本明のコントがupされているのがめちゃくちゃ面白い。最高です!!一度ごらんあれ。