No Chocolate Cake
前作の復活から4年、嬉しい新作が届いた。
今回はセルフプロデュース、ジャケットデザインもタイトルもユーモアたっぷりだし、内容も充実した前向きなポップ・ロックが詰まっていて楽しい。
繊細で透明感のあるRobinの歌声と、舞い上がるような美しい楽曲、シンプルなギターロック、アメリカンポップ・サウンドが素敵なアルバム。
今までと変わらないGin Blossomsの魅力が詰まった復活第二弾と言えるだろう。
が、今までのような前向きな歌の裏にある繊細さや影が少なく、全体的にやや濃淡が薄くなった印象を受ける。
でもそこは、少しずつでも前に進んでくれているという証かもしれない。
疾走感、ポップ感、ストレート感十分、良質なアメリカンポップ・ロック作品だ。
お奨め!
Major Lodge Victory
2002年に再結成を果たしたアリゾナのジン・ブロッサムズ。待望(10年ぶり!)の新作(3rd アルバム)です。
彼らの特徴でもあるキャッチーで切ないメロディと、疾走感溢れるサウンドは健在♪
Gbs節全開の爽やかなオープニングナンバー、Learning The Hard Wayでアリゾナの熱い夏が始まります!
疾走系ロックナンバーCome On Hard、Long Time Goneのかっこよさ、
不思議な雰囲気を持ったHeart Shaped Locketのおもしろさ、
聴いていると笑顔になってしまうLet's Play Two、Curious Thingのメロディの可愛さ、などなど聴き所満載の名曲揃い。
バラードThe End of The World、Jet Black Sunriseの切なさも、ロビンの哀愁溢れる歌声と共にお薦めです。
レンブランツのダニー・ワイルドが参加したFool For The Takingは、新Gbsにふさわしい勢いのある、ライブで聴いてみたいロックナンバー♪
そしてラストのしっとりとしたCalifornia Sunで夏は幕を閉じます。
10年ぶりにジン・ブロッサムズが鳴らしたのは希望の音。
ジャケットの夏の青空のように爽やかで眩しいサウンドには、
今までにない前向きさとこれからも前進していくという決意がみなぎっているような気がします。
一人でも多くの人にこのアルバムを聴いてもらいたいと心から思うのと同時に、
日本盤が発売されることを強く希望します。
そして、夏の魔法が一杯詰まったこの素晴らしいアルバムをPlayする彼らがいつか日本でみられますように!