ディランにて
プカプカのオリジナルにめぐり合うのはいくつかのカバーを聴いてからだと思います。
どこか乾いていて、振り回されながらどうしようもなく愛しくて、達観しているようで、未練たらたらで。そんな男の嘯きが心にしみます。
こんな女にめぐり合ったら男はどうしても手に入れたくなるんでしょうね。
一度聴いたら忘れられない歌詞とメロディー。歌っていいですね。
アルバムを通して流れる純粋なノスタルジーがここちよいです。
ひたってみてください。
西岡恭蔵 BOX
ぞうさん(西岡恭蔵)の2枚のアルバムをカップリングさせたかたちでの、ボックスセットになっています。アルバムはファーストの「ディランにて」と、「街行き村行き」です。ディランセカンドで活躍していたぞうさんの初ソロが「ディランにて」ですがこれはほんとうに良いレコードでした。「プカプカ」はジャズシンガーを歌ったもので、ぞうさんの代名詞的な曲ですね。ディランセカンドのアルバムにも入っていました。個人的には「君の窓から」と「終わりの来る前に」が素晴らしいと思います。詞曲ともにすばらしく、もう文句のつけようがありません。「街行き村行き」のほうも、これまた素晴らしい。「春一番」は、いまも有線放送のフォークチャンネルから流れ出てくる不朽の名曲。ぞうさんのアルバムを1枚も持っていたいかたは、このボックスから購入されるとよいと思います。ぞうさんの御冥福を祈りながら味わって下さい。