カーラ The Blood Lord 初回スペシャル版(アマゾン限定大判妖艶イラストカード付)サントラCD+40ページB5ビジュアルブック同梱
ざっくりクリアしたので感想(2~3個CG埋められず困ってますが…)
【実用性】は対魔忍シリーズなどに御世話になった方なら問題ないと思いますが、独特なア○メ顔が嫌いな人は不向きかも
個人的には強者を快楽で捻じ伏せ服従させる過程を楽しむゲームだと感じたので、征服系が嫌な人も×(純愛発展などはありません)
逆に征服欲がある人にはドンピシャだと思います。玩具であったり媚薬、蟲であったりと快楽を増幅させる描写が多いのも特徴
シチュエーションもプール、トイレ、複数、単体など豊富なので実用性メインなら間違いなく楽しめるはず(微グロは有ですが気になるほどじゃないかと)
【システム】既読のスキップは可、後半はシナリオちまちま読んでたので記憶が曖昧ですがFキーで未読でも、ある程度の速度で飛ばせたはず
ただアニメーション場面だと切り替え時 若干STOPするのが気になった セーブはクイックも有 使い分けられるので分岐ごとにセーブでCG回収もスムーズ
【シナリオ】ざっくり書いてもネタバレしちゃうくらい、分かりやすく簡潔な話です。復讐劇!と一概に言い切れないのが辛いところですが
主要キャラを落とす流れであったり分岐選択であったり無難に出来てます、突っ込みたくなる点はありますが実用性が充分なので押し切れちゃってる印象
最後に【不満】分岐によっては一名BADみたいな扱いなところ(CG2~3個は、ここ絡みかも?)片方分岐は変則的なハーレムENDなので、より悲惨さが強くなる
()内通り自分が分岐間違えて未回収なだけかも知れませんが…というか全ED主要キャラからしたらBAD END
あなたの夢に染まる丘 (ラベンダーブックス)
カーラ・ケリー既刊3冊の中で、一番良かった^^これは、初の保存本になりました。王道ストーリーで、急展開!?もないですが、安心して読めるところがいいですね。ヒーローの気持ちがバレバレなところが面白かった◎
ミッドナイト・イン・パリ [DVD]
それはパリに午前0:00を告げる鐘の音とともに1台の車がやってきてから始まる。
車に乗ると主人公ギルをあこがれの世界へ誘う。
そこにいるのは作家、映画監督ら著名な先人たち。そして美しき女。
ギルはそこで様々な経験をして、また刺激を受けなりたい自分へ近づいていく。
誘われる感覚は我々も同じだ。
冒頭、パリの名所の数々が心地よいリズムとともに映し出される。
これでまず観客と作品の距離が近づく。
そして夢とともにパリの極上のナイトライフを
街の文化となっている日常とともに時に優雅に、時に静かに描いている。
ここで作品への親しみをおぼえる。
またこのあたりはウディ・アレンらしさ。
軽快ななかにも背骨がしっかりしていて力強さを感じさせた。
作品に広がるのは1度でいいから入ってみたい。そんな世界だ。
あらたな大人のためのファンタジーが生まれた。
放蕩貴族を更生させるには (ラベンダーブックス)
読みながら何度も何度もぐっときました。優しい気持ちになれる作品です。
(以下ネタばれご注意ください)
この作家さんはこの時代を貴族視点で書かず、
使用人、領地管理人、小作人、愛人、看守など市井の人を偏りのない視点で描き出しますね。
他のリージェンシーは貴族のフィルターを通した見方が多いような気がするのですが、
この人にはそれがなく、どの階級の人も等身大に生き生きと描かれています。
人間だけでなく、風景描写も裏道に至るまでリアルで空気が伝わってくるようです。
この時代の暗さや不公平さ、英国人とアイルランド人の確執が誠実に描き出されていると思います。
でも決して暗く悲観的ではない。
そういった日常の描写がメインで、ロマンスとしては薄味かもしれないですが、とっても好きです。
二人の間の感情は恋愛関係というより
ちょっと複雑でユーモラスな友情がメインで、それがとても優しくて癒される。
お互いへの愛情は内に秘めて、こういう友情メインの温かいロマンスも素敵。
ヒーローは最初全然かっこよくないです。
享楽にふけり、元秘書がなぜ罪を犯したのかもよく考えず、人種偏見にとらわれ
ひたすら父親を神聖視し、生きがいを見いだせずにいるあまのじゃく。
でもユーモアと度量がある優しい人。
辛い過去を背負ったヒロインは強く賢い。
身の上を嘆かず、家族のことを想って生きている。
思ったことはつい口に出しちゃう強気な面や、善良で民主的な面もある。
ヒロインからのキスで二人の想いがあらわになるシーンはドキドキします♪
そして、なんてといっても置き手紙がいいんですよね。
見ないでぇ〜って思ってるのも可愛い。
馬車を降り、なんでぼくが歩いていかなきゃいけないんだ、ってぼやきながらも
学生時代に思いを馳せるシーン、ヒロインが無理やりお風呂に入れるシーン、
領地でヒロインと握手して友達になるシーン、
領地管理人に夫婦と間違われたり、雨宿りに小作人の家で過ごすシーン。
小作人たちとの集会、ヒロインの肩を抱いたり、彼女を助けたい、と心から思ったり
アイルランド人への偏見に怒ったり、ヒロインの為に尽力したり。
大好きな場面がいっぱいです。エピソードの構成、描き方が上手い。
ヒーローパパの友人も素敵な人で、二人それぞれへの助言がいいですよね。
癖のあるアメリカのいとこたちもなぜか憎めない。
ヒーロー愛人もヒーローママもそれぞれの価値観で人生を生きている。
ラストは希望に満ち溢れています。
どうか家族と再会できますように、と思いながら読み終えました。
ミッドナイト・イン・パリ [Blu-ray]
ウディ・アレン。
最近の若い映画ファンの皆様は彼の作品をどういう風にご覧になられるんでしょうか?
映画の大型化・商業エンタティメント化の中にあってアレン氏の作品群はかなり異色な存在ではあります。
有無を言わせぬ「知的」で「センス」に裏打ちされた作風は熱烈な支持を集めると同時にともすればスノッブの象徴として揶揄されることも多い。
彼も1935年生まれですから今年喜寿をお迎えになられるわけです。
しかしフィルモグラフィーを見て驚かされるのは1977に「アニー・ホール」でオスカーを獲得以来、現在まで欠かすことなく毎年新作を送りだし続けていることでしょう。
生き馬の目を抜く苛烈なアメリカ映画界では異色中の異色の存在とも言えるかもしれません。
流石に全てをリアルタイムで見て来た訳ではありませんが80年代辺りの諸作の高打率には素直に敬服せざるを得ないのではないでしょうか。
同時代の映画人としては正にワン・アンド・オンリーの存在であることは確か。
しかし、ここがウッディ・アレン足るところなのだが今日に至るまで決して「大御所」あるいは「巨匠」といったレッテルに甘んじるような作品など一本たりとも送り出していない。
本作も時代に迎合するような作品ではありませんが、かと言ってベテランによる安定感(あるいは我儘)を前面に打ち出すような作品にはなっておりません。
アレン氏の近作らしく本作も舞台はアメリカではありません(この辺りにも主張が感じられます)。
パリを婚約者と旅行中の売れっ子シナリオライター、ギル(O・ウィルソン)が彷徨い込んだ真夜中にだけ開く「もう一つの花の都」へのドア。
憧れの時代、憧れのクリエイターたちと夢のようなひと時を過ごす彼の人生への迷いがコミカルにそしてペダンチックに描かれて行きます。
如何にもアレン氏らしいインテリジェンスに満ちた「寓話」。
しかしさすがに若い頃の作品群の様なスノッブ臭は薄れており良い意味で「万人向け」な作品と言えそうです。
時間旅行ジャンルの一本としても楽しめますが同時にアーティスト達が抱える万国共通の「嘆き節」が物語の底辺に流れていて中々に含蓄があります。
何時の時代にあってもクリエイター達はある種、時代に馴染めない「怒れる若者たち」であり、その不満やストレスこそが創造の原動力となっているのだ。
20年代のパリにタイムスリップしたギルがそこで出会った憧れの芸術家たちにとってはちっとも当時が「黄金時代」であるとは認識されていないことの皮肉。
その事実を目の当たりにしてギルの選んだ道とは?
主演のオーウェン・ウイルソンがアレン氏のペルソナとして意外にフィットしていることが成功の要因ですかね。
相当に豪華な面子を揃えた配役も大きな見どころです。