幸せのみつけ方
4月からずっと、マイ・へヴィ・ローテーションが、このアルバムだ。
前作は、かなりオーガニックな雰囲気だったが、今作はあまりその印象はみられない。しかし、全体的に音の幅が広がった感じがあるし、楽曲のバラエティも豊かになっていると思う。
どこかのインタビューで、暗めの曲は作らないというようなプリシラの語りがあったが、今回は寂しげなバラードも用意されている。その代表が「Cry Baby」という曲だ。悲しげにささやくプリシラの声が、心にしみ入ってくる。
全体的な仕上がりとしても申し分ないが、何よりもうれしいのは、日本版のボーナストラックだ。
前回来日時のビルボードライブで披露してくれた「カントリーロード」の日本語版が収録されており、原曲の切ない歌詞とプリシラの声のマッチングがこの上ない。
8月のビルボードライブでの生声が今から待ち遠しい。
ただ、苦言するとすればオリジナル版と日本語版、異なっている「アルバム・ジャケット」だ。オリジナル版に描かれている絵は、このアルバムのコンセプトを象徴していて楽曲と不可分だと思う。でも、ボーナストラックも外せない。
う〜ん。ファンをダブルバインド状態にするほど、素晴らしいアルバムだ。
アーン歌曲集
どう説明したら分かってもらえるかいろいろと考えたんですが、ほら慶應ワグネルが昔六連でやってたやつの元ネタですよ畑中先生が編曲して、といっても多分あまり分かってもらえないと思うので、とりあえず聴いてみて、というしかない。
やっぱり日本人って歌曲っていうとドイツリートかイタリアカンツォーネか山田耕筰かみたいなところがかなりあって(乱暴)、居住まいを正して正座して聴くか真っ青な空の下で聴くかどっちかじゃないのもあるんですから、ほんとにとりあえず聴いてみて下さい。
マジ英語圏の人なの?っていうぐらいフランス語が自然にピアノに乗ってる。良い意味でのサロン的な雰囲気があって、本当にアーンてスタイリストだったんだろうな、と思う。録音もいいしおすすめ五つ星です。
アーン 鋼の騎士団 [2枚組DVD]
日本未公開の本作、DVD購入して「これは拾い物」という感想です。
時代的にはリドリー・スコット作品「キングダム・オブ・ヘブン」と同時代です。
アーンが実在の人物なら、オーランド・ブルームのバリアン・ド・イベリンと出会っていたかも・・。
当然ながら、「騎士の中の騎士」のサラディンが登場しますが、このサラディンが本当にいい。特に「目」が最高です。
前半、回想シーンが多いのが惜しいですね。
ハッティンの戦いはテンプル騎士団の他、イェルサレム王国とその諸侯の軍団、そして病院騎士団もいたはずですが、この辺りは省略・・?。
西洋の弓は個々の兵士を狙います。距離を測って雨のように矢を降らせて兵士、馬を射るのは十字軍帰りのみ使える小アジア以東の戦法なのですね。
買ってすぐに2回観ました。
ピンクパンサー2 [DVD]
はじまりは「博物館に侵入した怪盗がピンクダイヤを盗む」という映画「エントラップメント」的なものですが、これは基本的にギャグ映画です。(笑
正体不明の「偽・怪盗ファントム」が盗んだピンクダイヤを巡って本物の怪盗ファントム(クリストファー・プラマーの渋い演技)とクルーゾー警部が三つ巴のダイヤ争奪戦を繰り広げるという話です。
「無能で的外れで失敗ばかりするのに、強運と周囲の誤解によって感謝され、成功してゆく」というクルーゾーの可笑しさは、日本の「志村けん」のコントに似ています。
クルーゾーの助手が東洋人で名前が「ケイトー」なのは、どう見てもグリーンホーネットのパロデイーです。
随所に007等の有名映画のパロデイーが入っており、「変装キットを使う」とか「ホテル従業員に成りすまして客室に潜入」といった定番プロットが見られます。
本作のタイトルは「リターン・オブ」というスターウオーズと同様な連続映画題名法則に従ったものです。つまり製作側は、「リベンジ・オブ」と「ストライク・バック」も出すぞという事です。
ナチュラル・カラーズ
ラジオで流れて来た「さよならCOLOR」。英詞だし、女性だし、ハナレグミの声じゃないぞ、と思ったら、
プリシラ・アーンさんの歌でした。
なんとも言えない透明感とフワッと包み込む優しい歌声に、仕事中、思わずホロッと来てしまいました。(涙)
海外のミュージシャンの日本曲カバーって、売れ線狙いのアピールが多いアルバムが多い気がしますが、
このアルバムは無理していない感じ。きっと彼女の声に合った曲ばかりを集めたからでしょう。
しかもご本人がジブリ好きとあって、ナウシカやユーミンの「優しさに〜」なんて完璧な日本語!
個人的にくるりやハナレグミ、はっぴいえんどの曲が好きでした!!ちょっとたどたどしいぐらいな日本語がいいかも。
可愛いアルバムです。癒されます。