互【DVD付】
今年音楽活動5周年を迎える鈴村さん。5周年にちなんでタイトルは『互(ご)』。ミニアルバムとしては初めてのリリースです。
今回フルアルバムではなく敢えてミニアルバムという形で制作されたのは、ひとつのコンセプトを持った1枚の作品にしたかったからだそう。
1曲1曲にテーマを設け、そのテーマに沿ったキャラクターをイメージし作詞をされたとのことで、全5曲を通して聴くと、まるでオムニバス小説を読んでいるよう。何事にもポジティブな人、主人が大好きでたまらない犬、大切なものを失った人、完璧主義な人、時代の流れに取り残されそうな人。各々の性格を鈴村さんなりの解釈と考えで詞におこしているのですが、人物像がしっかりとしていてどの曲も情景が頭に思い浮かんできます。声色や歌い方も曲に合わせて違うのもまたおもしろい。こうした人間分析の細かさや表現の幅広さというのは、声優が本業の鈴村さんだからこそ成せる芸なのかもしれません。
どの曲も本当に個性に満ちていて、一曲一曲長々と感想が書けそうなくらい思うことはあるのですが(ある種全てシングル曲でも通用しそう)個人的におもしろいと思ったのは2曲目に収録されている「CHAPPY」。鈴村さんも大好きな犬の視点ということで鈴村さんの既存曲にはない魅力がたっぷり。跳ねるようなピアノの音も甘えるような鈴村さんの声もかわいい!くせになります。
同梱されているDVDには1曲目に収録されている「ポジティヴマンタロウ」のミュージッククリップを収録。この曲のテーマであるポジティブな人をそのままキャラクター化した寸劇仕立ての映像。詞の内容がそのまま映像になっているのでしっかり見入ってしまいました。相変わらず映像作品までぬかりない鈴村さんです。おもしろい!
フルアルバムと違い、さくっと聴けるお手軽感がミニアルバムの良さ。ちょっと物足りないなと感じるくらいがちょうどいいと鈴村さんも言っていましたが、本当にその通りだなと思いました。気持ちのいい腹八分目!
鈴村健一 Live Tour 2011“CHRONICLE to the future” [DVD]
まずは自分が幸せになること。
そしてその幸せが溢れた時、それを他の人にも分けてあげてください。
鈴村さんの言葉はいつも心のど真ん中に響いてくる。
ジャケット画像や冒頭の演出から、まるで古い映画作品を見ているみたいだなぁという印象を受けました。そしてそれは始まりの印象だけではなく、全編通してこのライブの構成が一本の作品として完成されたものであるということがわかります。これは鈴村さん自ら「アンコールはしない」という宣言をされた理由の一つでもあります。
ライブの内容は、歌のパフォーマンスは勿論のこと、声優、ラジオパーソナリティー、そしてひとりの人間としての「鈴村健一」を余すことなく凝縮した濃密なもの。今回は節電を意識したアコースティックライブという形式上、全体的に落ち着いた雰囲気でのステージです。ステージ上にはアンティーク調の家具や様々な形のランプが置かれ、ライブハウスというよりはどこか温かな部屋の中にいるようなアットホームな空間。限られた照明や機材のみで場面に応じた工夫が随所に見られて、スタッフやサポートメンバーからも非常に愛されて大切に作られたステージだということがひしひしと伝わってきました。
全曲ご自身で作詞をされている鈴村さん。1曲1曲から多くのメッセージと温もりが溢れているのは言うまでもなく。事前にファンから募集した未来に関するメッセージに丁寧に対応し自分の考えを述べていく様子や、MCで語る一言一言から、鈴村さんの優しくて包容力に溢れた人柄がにじみ出ていました。勿論その中で相変わらずのコミカルで痛快なテンポのいいトークも健在です(笑)
何より終始くずれない鈴村さんの笑顔が最後まで一番印象的でした。屈託のない笑顔とはまさにこの笑顔のことだな、と。あんなに眩しい笑顔で歌い続ける人見たことがないです。
歌唱に関しても最初から最後まで安心して聴ける安定感。アコースティックということもあって鈴村さんの澄んだ歌声が非常によく映えていたなと思います。個人的に特に楽しみにしていた「月とストーブ」では、ピアノ伴奏のみで優しくしっとりと伸びのある歌声を披露されていて、言葉にならないくらい感動しました。ひとつの作品としての流れを考慮してか、曲順の秀逸さにも感心。これは間違いなく泣かせにきてます(笑)
バラードやミドルテンポの曲中心のセットリストですが、中にはしっかり盛り上がる曲も盛り込まれていて、アコースティックライブにありがちな単調さは全然ありません。ライブのコンセプトに合わせて曲数は少なめですが、十分満足できる内容でした。
またライブ本編と共に収録されているバックステージ映像やオフショット映像もボリュームがあって満足。是非これらはライブ本編を観てからの視聴をお勧めします。その方がきっとより感動を得られるはず。メニュー画面には少し仕掛けも隠されてますので是非色々と試してみてください^^
長々と拙い感想でこのDVDの良さが伝わっているかどうか。。。総括して言うと非常にメッセージ性の強いライブでした。(毎回鈴村さんの創る音楽に関しては言えることなんですがね^^;)鈴村さんが声優業の傍ら、音楽を通して伝えたいことというのが、このDVDを観ると分かる気がします。ファンの方は勿論ですが、そうでない方も絶対に何か得られるものがあるはずですので、気になる方は是非!
KENICHI SUZUMURA 1st Live Tour “Becoming” LIVE DVD
自分自身がご本人も詳しくない程度だったのですが、知人に聞かせてもらったアルバムでとても良い歌詞を書かれていた方でしたので、購入してみました。
正直、「声優」という先入観から、あまり期待はしていませんでした。CDは良くてもライブはボロが出るし、声優さんも歌える方と歌えない方がいるらしいので。しかし見事に裏切られました。
全体的に完成度はとても高いです。ご本人が最後までしっかりと唄ってくださってますし、AXという場をフルに使ったパフォーマンス、アレンジ。特に「ミトコンドリア」の盛り上がりはすごい!あの場にいないのをとても後悔しました(笑)
普通のライブDVDとなんら変わりないですね。立派にアーティスト「鈴村健一」でした。
ただ値段のわりにDVDに冊子類が何もなかったので…評価は4つ。
にしてもやっぱり歌詞が良い!
文句なしの1枚です
2ndtourは「未来」をテーマに募集した手紙をライブで読んでいくのですがその手紙に書かれている1つ1つに真剣に答えてくれる。そんな鈴がとても良かった
ライブの最後にもアンコールはありません。と笑いながら答えていましたがアンコールなしというのは鈴にとっても勇気のいる選択ではなかったのかと思います。ただ短いだけとかそんなんじゃなくて来てくれたお客様の帰りの事を考えてなるべく電車に時間を合わせてくれた。確かにアンコールがないのは寂しいですが鈴の優しさにがあってのアンコールなしなので納得できます。
ライブスタイルは1stライブと違っておっとりしたイメージのあるアコースティックライブでした。節電のことや演目の縮小。これは全部鈴やスタッフ達が震災の事を考えて決めたライブでした。このライブで集まったお金は義援金として寄付するとライブでも言っていました。
ライブの最後のハナサカでは、鈴が言ってた事が今でも心に残ってます
未来というものは必ずやって来るものです。その未来は全て素晴らしい物だけではありません。だけど我々人間は新しい未来を見ることができます。僕達の日常は種まきです。その種はそれぞれの心の中にあると言うことを忘れないでください。その種はいつか花を咲かせます。その花がどんな花なのか見ることが出来るのはあなた達だけです。僕は素敵な花が咲くことを祈ってます。
この一言は私にとってとても大切な言葉です
メイキングの鈴は可愛くてとても良かったです
この1枚かってよかった!!!!!!
box universe / 鈴村健一 オリジナル・ミニアルバム
以前から購入を迷っていましたが、とうとう購入してしまいました。
拝聴してまず思ったことはなぜもっと早くに買わなかったのかと。
聴けば聴くほど鈴村さんらしい歌ばかり。アップテンポで明るく元気になる曲、人生を考えさせられるような曲、そして優しい気持ちになれる曲。僅か8曲でしたがどれも鈴村さんの魅力がぎっしりと詰まっているように感じました。T.S氏お気に入りの"およそ1キロ先渋滞あります"の歌詞ももちろんありますよ。
個人的には"いぬ"という曲にすごく感動し、鈴村さんの優しい声にすごく合っていると思います。