ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
東京都で民間人初の公立中学校長に就任し、「世の中科」を実践している藤原和博氏の章を3回続けて読んだ。
そうだったのか。
戦後の「成長社会」から正解がひとつではない「成熟社会」に移行し、ネットワーク脳と、他人との関係性の中で役割を演じながら学ぶ「ナナメの関係」が大切になること。
小中学生の時重要なのは、集中力とバランス感覚を育てることで、テレビと携帯を制限すること。
技術と経験の積み重ねの無い夢などしょせん「幻想」と言い切り、夢を探す前に「クレジットを高めるため」勉強することで自由度を高めることが重要なこと。
高校受験を控えた子どもを持つ親にとって、非常に有益な助言だった。
しかし、実社会を知ったからこの助言を切実に必要としたのであり、まだ経験の無い子どもに読ませても、いまいちピンとは来なかったらしい。
一読して納得する16歳はきっと少数で、親が対話を通して、時間をかけて伝えて行く必要があるのだろう。
遙かなる時空の中で 10周年記念 VOL.3~天の八葉~
高橋直純さん、そしてとくにヒノエが大好きなのですが、ヴォーカルコンプリートBOX(だっけ?)を持っているのでこのCDにはいっている曲は新曲以外全て家にCDがあり、発売してからずっと買うかどうか悩んでいました。
しかし最近「買わない後悔より買って後悔のほうがいい!」と思っていきおいで買ってしまったのですが、私は買ってよかったと思っています。
正直ヒノエの新曲のために買ったようなものなのですが、それがすごく好みで、聴いた瞬間「買ってよかったなぁ」と思ってしまいました。
でもやっぱりこういう売り方は好きじゃないし、1曲のためにこんな値段を払うと思うとあまり人にはすすめられないので☆は3つに。
遙かのキャラソンCDを買ったことがないという人にはいいと思います。 1〜3の天の朱雀、4の天の玄武の高橋直純さんは歌うのが本業のようなものなのでやっぱりとても上手いです。
キャラソンなんだけどキャラソンじゃないみたいな
余談ですが、これ、なんかへんなストラップがついてきましたw
コラボ…みたいな……これ、需要あるんでしょうか…せめてもう少し可愛ければよかったけどwww
バランストレーナー バネス(Balance trainer VERNEST) モデルスタイル(model-style)Ver. KCM-032
確かに、この上に直立するだけでも一苦労。
自分のバランスの悪さを実感できる。
継続すれば確かに効果はありそうだが、紹介されているプログラムがいずれも場所をとるものなので、部屋が狭いと難しい。また物自体も意外と場所をとる。
ファッションは語りはじめた 現代日本のファッション批評
全体の方向性は、ファッション(業界)に批評の場を生み出すことや、ファッションの言葉に強さを与えることにある印象です。
まず、本書を構成するチャプターの概観をいくつか示すと、
最初に蘆田裕史さんと千葉雅也さんが美術・文学批評を例に挙げつつ、ファッション固有の論点を浮かび上がらせながら批評が目指すべき青写真を描こうと対談しています(1章)。本書中では理論編として捉えられると思います。
それに対応する形の実践編は、NIGO、UNDERCOVER、ANREALAGE、matohuの4ブランドを別の論者が独立して論考し(2章)、ストリート系/サブカル系とファッションが交差する地点として20471120やハトラ、渋谷・原宿系を考察する(5章)、という構成です(詳細な目次はフィルムアート社のHPで閲覧できます)。
なお、批評ではないものの、神田恵介さんや山縣良和さんを交えた特別付録的な異業界クロストーク(4章)はアイディアとエピソード満載で愉快です。
個人的に読み応えがあったのは身体と衣服の逆転的相関を論じたANREALAGE論と、複雑な文脈を含む西洋ジャポニスム現象への巧みな対応を描いたmatohu論です。
本書はファッション批評の序幕的なスタンスですので、総論系・理念系の話(ファッション批評は独自の言葉で記述されるべきだとか、同時代的なファッション論の積み重ねは将来のファッションの可能性を豊かにするなど)も時折り登場しますが、実際に展開される批評が読者の胸を掴むかどうかが一番大事で、本書のコアも2章のブランド論だと思っていたので良かったです。
Change Fashionでの坂部三樹郎さんと蘆田さんの対談『ファッションとファッション批評』(http://changefashion.net/interview/2011/06/29203045.html)や、山縣さんのANREALAGE論(http://changefashion.net/interview/2011/06/07202017.html)に興味があればきっと楽しめると思います。
透明な色した少女のために―藤原薫作品集
最近買って、毎日眺めています。なかにすごーく好きな絵があって、そのために、もう一冊買って、切り取って額に入れようか思案中(笑)。ピンナップのイラストも素敵です。
どこかこの世の人間でないような物憂い瞳と透明感。やわらかいんだけど、硬質で。うつくしいです。開くと別の空間が生まれます。それは紛れもなく、藤原薫という独特の空間で、そこに確かに存在しているモノたちがいるのです。