ニール・ヤング―孤独の旅路
この本は82年にソニーマガジンから出ていた本の増補版。
その後の10年間が追加記載されています。(アルバムで言えば「Unplugged」まで。)
本当はその直後におこるカート・コバーン自殺事件でYoungはなにを思ったか
というようなことを知りたかったがしょうがない。
彼の自伝を日本語で読めるのは数少ないので、ファンは必読でしょう。
あまり彼のことを美化して書いてばかりもいませんし、割と冷静な内容です。
この本は大栄出版の注釈を目一杯つけて訳した本のシリーズの一冊ですので、
初心者でも安心して読めます。
The Arabs: A History
目次は中身検索で見てください。通読するにはちょっと長い入門書ですが、今日のアラブ世界(北アフリカと中東)の歴史的背景について、読みやすく書いてあり、値段も安いし、一冊もっておいても損はしないと思います。本文が詳細な割に、索引がやや簡単すぎるのと、文献案内がないのが残念。
モリッシー&マー 茨の同盟
メンバー四人の生い立ち、スミス結成、解散まで事細かに書かれている
スミス結成時からの話は他でも読めるものもあるが
モリッシーの学生時代のエピソード、ジョニー・マーに誘われる
までの話は他では読めないものだ。
モリッシーが足が速かったなんて。
グレートロックシリーズ/スミス:モリッシー&マー全曲解説 (グレイト・ロック・シリーズ)
スミスの全アルバム、モリッシーのソロの曲を一曲一曲
詩のテーマ、サウンドの影響下にあるもの
レコーディング時のアレンジの説明、
曲によって巻き起こった騒動など詳しく書かれている。
特にモリッシーの詩が何処から来ているものなのかが
詳しく言及されている点は初めて知るものが多い。
ジョニー・マーのソロワークスに関しては
情報が少なく物足りない。
Drowning by Numbers [VHS] [Import]
「ZOO」「コックと泥棒、その妻と愛人」のピーター・グリーナウェイによる相変わらずグロテスクで美しいドラマ。ビックバジェットなマニア向けイギリス映画を量産する彼の世界が好きな人にはたまらない映画です。この映画とケン・ラッセルの「ゴシック」にも出演したジョエリー・リチャードソンはハリウッドでも活躍していますが、そのフィルモグラフィーで特異な印象の女優さんになってしまいました。