世界の国歌
これまで国歌のCDをたくさん買いました。でも、多くの場合、現地の演奏とかけ離れたアレンジやテンポにがっかりさせられてきました。このCDは、その点、かなり元曲に忠実な演奏が多いと思います。(ウズベキスタンなど、一部中央アジアの国々の国歌については、テンポやアレンジに不満がありますが...)。もちろん演奏の質は、他のアルバムの追従を許さない完成度です。資料的価値があります。ただ、収録されている国がもっとバラエティーに富んでいれば、さらによかったのにと思います。
UFO少年アブドラジャン [DVD]
ゆったりとした時間が流れるこの国にUFOなんて似合わないと思うかもしれませんが、映画の中の人々の気さくさや純粋さやアルミのバケツで作ったようなUFO、ほうきで飛んでいく人を見たらこの映画が大好きになると思います。ほんとうにかわいい映画です。アブドラジャンが星に帰っていくシーンには少しうるうるときます。
ユーラシア胎動――ロシア・中国・中央アジア (岩波新書)
奥付をみて『シベリア抑留』(2001)の著者と知り、現地の
情報通のものだなと思い、軽い気持で読み始めました。しか
し、書かれている内容の重大さに目を見張りました。
ロシア、中央アジア5カ国そして中国を中心とした地域での
最近の変貌が、それらの国が構成する上海協力機構という
地域協力組織、かつてのシルクロード地域で進む交通の整
備と物資の往来そして東への延びるパイプライン網などを話
題の軸としてレポートされています。
著者が言うように「アメリカを通じて世界を見るという惰性か
ら抜け出し、(中略)ユーラシアのダイナミズムに日本が本格
的にかかわることで、この国の時代閉塞の混迷を打破するき
っかけになる」(序章)かは、直ぐに結論が出るものとは思え
ないものの、一度は議論する値打ちのある提案だとは思いし
た。
基本的にはルポタージュなので、深い洞察には欠けるのか
もしれませんが、二百数ページの新書版としては十分な時事
情報と必要な考察が盛り込まれていたと思います。
ウズベキスタンの桜
中山恭子さんの名前と美しい表紙に惹かれて購入しました。ほのぼのとした優しさにあふれる文章で、中山さんのお人柄がにじみ出ているように思われました。
人質事件での大使館の方々の奮闘ぶりには頭の下がる思いです。カリモフ大統領をはじめとするウズベキスタン指導者の方々の誠意あふれる対応、建国に向けての熱意も十分に伝わりました。
また森前総理は、たたきまくるマスコミ評価ような方ではなく、未来を見据え日本の国益を考えて行動する優れた政治家であることも垣間見えました。(佐藤優さんの著書の中でも感じた事ですが)
よく覚えてないのですが、この人質事件の解決のとき、日本のマスコミは表ざたにはできないが、お金で解決したような報道をしてたように思います。本当に失礼な話ですね。
日本人にそっくりというウズベク族、美しい町並み、控えめで誠実な人々。私もウズベキスタンに行ってみたくなりました。
Lonely Planet Central Asia
第3版との一番の違いはアフガニスタン編がカットされ、
中央アジア5ヶ国のみの情報になったこと。
(アフガニスタンはLonely Planet Afghanistanとして発行された)
前版には載っていなかった地域や町の情報が増え、
地図も豊富で少し精度が高くなっている。
カザフスタン北部やタジキスタン東部の情報は、
あの「旅行人ノート」でも少なく十分とは言えないが、
この本にはそれが詳しく豊富に載っている。
この1冊があれば中央アジアを隈なく周っても十分事足りるだろう。