社長道中記 [DVD]
日本映画史に燦然と輝く社長シリーズのなかで、何が最高傑作かといふのはそれぞれ個人の見解があるでしょう。しかし、ですね私が思う最高傑作は本作品の正編、後編はワケデス。スピンオフのなかではでは『サラリーマン忠臣蔵:前編、後編ですね。盆と正月にはこの二作品を観る事をお勧めします。二作品ともに運命を握っているのは草笛光子。
最高殊勲夫人 [DVD]
イタリア映画のようだ、という感想は
日本映画に対して大変失礼ではあると
思いますが、とにかく日本的な湿度を
感じないオシャレな映画でした。
まるでベルトルッチが日本で撮った映画のようです。
スクリーンが開いて、タイトルからはじまる
ロールの部分からして、ハイカラ!
空襲で焼け野原になったところに
父親が自分で建てたという家に住んでいる
若尾文子は、元気ハツラツ!!
川口浩もいいですねー。
青空娘 [DVD]
タイトル通り、いやそれ以上に爽やか指数の高い作品です。さすがは増村保造監督、爽やかならばとことん爽やかに仕上げ、観る者に清々しい清涼感を与えてくれます。青空娘こと若き日の若尾文子は非の内所のない可愛さで、夢のようなこのシンデレラストーリーをもあり得ると思わせるだけの魅力で満ち溢れています。また若尾を取り合う二人の男性も、両者怖ろしいまでの実直で行動力のある好青年で、これまたとても爽やか。その他にも登場人物、ミヤコ蝶々演じる女中のおばさんやキャバレーのママ、魚屋の兄ちゃんなど、とにかく素敵な人たちがたくさん登場し、見ていると心洗われる映画です。後の増村・若尾作品に見られる凄みというものは皆無ですが、これはこれでとても素敵な作品だと思います。