FOR A LONG TIME
フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンド、大瀧詠一のナイアガラ・サウンド、山下
達郎やビーチ・ボーイズが好きな人ならたまらないコーラスとアカペラが、ぎっしり詰まって
います。81年の大瀧詠一「A Long Vacation」で私をノック・アウトしたエンドレス・サマー
が、キラキラとこぼれ落ちるような音の壁、美しく切ないメロディー、透き通る歌声と伴に、
2007年の秋、帰ってきました。
ファースト・ナンバー「数えきれない I LOVE YOU」からエコー・サウンド満開のポップスの
王道。山下達郎「For You」ばりの2曲のアカペラ・インタールードをはさんで、一人バック・
コーラスが素晴らしいラスト・ナンバー「時のなかで」まで、何回も、繰り返し聞いてしまい
ます。私にとって今年最高の「収穫」です。永遠の名盤がまた一つ加わりました。
Summery
夏ミュージュシャンというわけではなく 夏歌の中ではそれほど自己主張の強いボーカルではない TUBEのような泥臭いほどの強い夏という感じではなく、山下達郎の硬質な強さのボーカルでもない、いやどちらかというとすこし抑え目ですらあるがそれか夏の夕暮れの一瞬の涼しいそよ風のような心地よさとかつての夏の思い出と郷愁を強く感じさせる、とくに3曲めから4曲めは、夏の終わりを歌い上げた数多くの名曲のなかの1つに間違いなくなるだろう もともとこの歌い手を知らなかったが、このCDがきっかけで何枚か購入した