里見八犬伝 [DVD]
確かに今観るとチープな部分も多々ありますが、
独特のおどろおどろしい雰囲気は夢に見そうです。
若かかりし萩原流行の怪演や爽やかな京本政樹も見応えありますが、
最大の見所はなんと言っても夏木マリ!怖い!怪しい!キレイ!
今とほとんど変わらないというのがすごい!必見です。
里見八犬伝 [DVD]
星一つマイナスの理由は、先のレビューに書いている方も
いらっしゃるがズバリ「特撮が安っぽい」。
岩がモロ、張りぼてってわかってしまうのはいかがなものかと。
それでも、この映画が私は好きだ。衣装と出演者の美しさが
際立っている。真田広之の颯爽とした若さ、千葉真一の渋さ、
志穂美悦子の美しさ。岡田奈々、若くて可愛い!京本政樹、
やっぱり綺麗。そして夏木マリの極悪美女っぷりは最高。
そして、この映画の薬師丸ひろ子は、可憐で、最初は
守られているだけで、だんだん強くなる姫様の役。
ほんとにきれいだ。特に目が、まっすぐ。
この際、特撮が安いところには目つぶって、娯楽として
楽しみたい。
霊の発見 (角川文庫)
五木先生が関わっておられる対談なので、そんなにいかがわしい怪しいものにはならないだろうと思って手に取った。
目次を見ると結構怪しげな項目が多く、大丈夫かな、と思って読んだが、それほどではなくて安心した。鎌田先生のお名前は不勉強で初めて知ったのだが、大学の先生としてはやや異端と言えるのだろうか。波動がどうの…という話にはいささかついて行けない部分もあったのが正直なところだったが、サブカルチャー的視点から見ると面白い対談だった。そのあたりは愉しみながら気楽に読むのがいいかもしれない。
全体的には、まじめな仏教、神道の歴史について語り、それらと庶民との関わり、国家との関わりについて論じられている部分も多かった。
霊の発見
肩に力を入れずに楽に読める本でした。対談形式なので、興味のある部分から抜き読みしても通読してもいい内容で、五木寛之、鎌田東二の両氏とも、深い知識に裏打ちされており、自説に固執しない幅広い議論を文献・歴史的事実に基ずいて議論しいる点が好感が持てました。両氏の、“神道は宗教としての理論とか、思想としての体系をなしていない原始宗教で、経典がなく、厳密な意味での教義がない”との指摘は興味深いものがあります。私個人としては、こうした事実にもかかわらず、現在に至るまで神道が生き続けていることに、不思議なものを感じました。また、両氏とも神道はアニミズムであるとしながらも、大自然の大いなる力に帰依し、畏怖畏敬するものとして評価しています。この本では自然に魂が宿るといった霊性をポジテブにとっており、こういった神をオヤ(=親、祖、オヤガミ)とする思想は、アニミズム的ものをネガテブにとる立場(例えばフロイトの‘モーセと一神教’に書かれているような)と対照的であり、考えさせられました。その一方で、この本では、神道をその本質とは全く切り離して利用した、1)戦時中の日本軍部の国家神道や2)現在の政治家の靖国参拝に対しては、その矛盾を非難しており、バランスのとれた内容であると思います。