ジャズ・イン・フィルム
トランペットは花形楽器であるということを再認識させる Terence Blanchard(tp) は1999年の力作。映画音楽らしいゴージャスな雰囲気のなか絹のように滑らかで光り輝くトランペットが丁寧にソロを奏で、スローな曲になるほど豊かで包容力ある音色の美しさも増していく。
Donald Harrison(as)、Carl Allen(ds), Kenny Kirkland(p)、Reginald Veal(b)、Steve Turre(tb)、Joe Henderson(ts)のコンボに、曲によってはストリングスやブラスも。
Donald Harrison と双頭バンドを組んでいた頃の「Eric Dolphy & Booker Little Remembered(1986)」、Ralph Peterson(ds)のデビューアルバム「V(1988)」、Spike Leeのサウンド・トラック「Mo’ Better Blues(1990)」など要所で活躍の多い Terence Blanchard だが、遂に突き抜けた感じで華々しさと極上の味わい深さが漂うようになった。小さな音でかけてリラックスして聴き流しても、気がつくとトランペットの音はちゃんと耳に入ってきているところが素晴らしい。
イン・サーチ・オブ...
メロディのワビサビはドンピシャに日本人好みだと感じました。全編通して流れる悲しい感じが根暗感性の琴線を乱れ弾きます。ネプチューンズが自分たちの1stアルバムの全面にこの感性を打ち出すなんて。。。ちょっと身近に感じました。
アメリカでは売れたんですかね?すごくイギリスチックに感じてプライマルスクリームやレディオヘッドを好んで聴かれる方にも強くオススメできます。
ヴォーカルがイマイチの声も多そうですが「Provider」「Bobby James」「Stay together」この辺りの曲には抜群にハマってます。ちなみにPVの「Provider」はこのアルバムに収録されている物とバージョンが違うとおもいます。PVも出来ればチェックしてみてください。最高です!
スパイチーム [DVD]
『ミッション・インポッシブル』への対抗心の塊のような本作ですが、
(冒頭に“露骨な”セリフが出てきますしw)
アクションも演出もうまく香港的な味に仕上がっており、すごく面白かったです!
90分と、ほどよい長さでダレることなく楽しめますよ♪
イン・サーチ・オブ・・・
全てのミュージックラバーに捧ぐ。ファレルの才能に脱帽。
ネプチューンズにおける最先端のHip Hop~R&Bのプロデュースセンスに、
自身のルーツロックからニューソウルまでを総括したハイブリットファンク。
2ndでは何やらインディロック色が強まり散漫な印象も伺えるが、
こちら1stでは80年代のPRINCEレベルまで達するかのような
クオリティ高い、ブラックミュージックの雑食性が存分に味わえる。
カーティスのパクリ風のファルセットも御愛嬌。
中々味わい深いです。
ウォンテッド リミテッド・バージョン [DVD]
アンジェリーナ・ジョリーの存在感が圧倒的。とはいえ、無理にしゃしゃり出ているわけではなく、どっしりと脇を固めている。年齢的にララ・クロフトは厳しくなっても、若者を導いていく今回の役柄はピッタリはまる。眉間にシワを寄せた険しい表情から、悲しみをたたえた優しげな表情まで、33歳という実年齢以上に奥深いキャラクターを演じて魅力的だった。ストーリーでも、ウェスリーとベタベタした関係にならなかったところがいい。最後まで掟に忠実で、クールな暗殺者を貫いた。
特殊撮影もふんだんに盛り込まれているが、スタッフが実写にこだわったというだけあって、アニメーションでもいいじゃん、というCGに陥ることもなく、映像が迫力を失っていない。ウェスリーを演じるジェームズ・マカヴォイの変貌ぶりが見事なだけに、現実にはありえないアクション・シーンにも違和感を感じない。アクションを演じるには小柄ではあるが、トム・クルーズよりは確実に長身なはずで、しかも繊細さと大胆さを演じ分けられる器用さは、ハリウッドでもっと注目されてもいい。29歳ということで、アンジェリーナ・ジョリーとは4歳しか違わないのだが、とてもそうは思えないところに2人の演技の巧みさがあるのだろう。
モーガン・フリーマンを筆頭に脇役も渋く、作品に厚みを増している。嬉しかったのは「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ」のコンスタンチン・ハベンスキーに会えたこと。
とにかく、見所の多い作品である。