ゆめうつつ草紙 (幻冬舎文庫)
ゆめうつつとは良いネーミングですね
最近の原田氏は童話調の作品が巧くなられました
旅の短編集なんかもそうなのですが、
原田氏の人柄を思わせるようなやさしい文体です
童心に返れるとともに疲れた心を癒せる一冊かと思います
秘密とウソと報道 (幻冬舎新書)
ジャーナリズムや報道について考えるべき素材にあふれた書物です。
たとえば足利事件について。著者の足利事件への詳細な言及は『情報系』に
詳しいですが、著者のスタンスが他の論者と違うのは、何よりこの事件の犯人、
そして当時起こった類似した3件の犯罪についても言及があることです。
これらの事件について言及の少ない報道のあり方も問われるべきでしょう。
西山太吉さんの西山事件についても詳細の述べられており勉強になります。
10章の「有料ジャーナリズムの終焉?」はネットに関心の深い人にも
考えさせられる内容になっています。
ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第
各章に信じるか信じないかはあなた次第のコメントがありますが
著者の見方は、あながち嘘でないと思う。
ちょっと、オカルトやスピリッチュアルな面もありますが、
国内地理から
・六本木六丁目六番地はもう防衛庁でなくなったこと。
・皇居と歌舞伎町の位置、元々江戸風水で街が出来た東京。
明治や大正の鉄道サイン大極図である中央線の直線多い中、
蛇行部と山手線の関係。
事件、暗殺から
・世界の事件は、偶然に見えて仕掛けが多い。
店やショップ名から
・スタバやスポーツメーカーの名前由来
ここまでは良かった。
・足の多い鶏、猫の胴体。
ここは、怖かった。
結局この本は、国も企業も経済戦争をしながら生き長らえることを
根底にしている気がする。単純な面白さがあっても、この本は日本が
将来どんな渦にいるかの創造は出来そうなので星4つです。
知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物 (じっぴコンパクト新書)
朝鮮史の研究家でもなければ、日本人はきっと知らずに終わることも多いと思われる、
朝鮮王朝史。
『チャングムの誓い』などで、韓流時代劇までもがブームになったおかげで
出版された本だが、なかなかどうして骨のある本である。
ここまで知りたいかという細部まで書いてある本格本。