丹下左膳(一) 乾雲坤竜の巻 (光文社文庫)
本の好き嫌いしていませんか?
「え?大衆文学?う~ん僕純文学しか読まないんだよね~。」
「丹下左膳?あぁ知ってる!あれでしょ?『立てぇー!立つんだ○ョー!!』の人でしょ?」
読め!とりあえず読め!大衆文学の実力を思い知れ!
何が実力?まず主人公の丹下左膳が濃い!隻眼隻腕の狂剣士です。優しい言葉遣いになったが最後、嬌声と共に人を斬る。大菩薩峠の机竜之介がクールでニヒルな感じなら、こっちは狂気と妖気が漂ってます。
さらにこれでもか!っと物語が二転三転します。先読みが全くできん...。
ちなみに私個人としては、この後の「こけ猿の巻」より「乾雲坤竜の巻」の左膳方が好みです。
山中貞雄日活作品集 DVD-BOX
今までこんな映画を見ていなかったことが悔やまれます。話の構成が見事です。随所に笑いがあり、いまでも楽しめます。
これは、ぜひ見るべきです。残念な事にこの監督の作品は、3本しか現存していないようですが・・・
演出、カメラ、美術どれをとっても素晴らしく、音楽もいいのです。
横山光輝初期作品集 第5集 丹下左膳 (横山光輝愛蔵版初期作品集 第 5集)
横山光輝の原作物の初めである。
吉川英治原作『三国志』につらなる作品群である。
こちらは、林不忘の原作である。
ほぼ原作を忠実になぞりながらも、
マンガ的省略をするという技法をしっかりと編み出している。
山中貞雄監督の映画と比較してみるのも面白い