coming soon…いい日にきっと、つづいてる。
三井リハウス協力で、山下リオちゃんの笑顔を含めた魅力満載の写真集(イラスト付)です。
CMのコンセプトを基に、生活の中のワンシーンが切り取られた感じです。
見開き(4ページ分大)のリオちゃん新体操のシーンも見ものです。
Amazonさんで新本が購入できないのは残念ですが、リオちゃんファンもそうじゃない人も是非購入して、ご覧あれ!
RISE UP [DVD]
誰にも、心に触れる作品。写真家というと、構図や色にこだわる技術的な作品を想起しますが、もし、目が見えない人が写真を撮るとしたら・・。
素晴らしいという以外に、言葉がみつかりません。心で写真を撮っている人を、写心家というのでしょうか?映画を通して、相手の立場を思いやることの必要性を、強く感じました。
その後、ギャラリーでその方の写真を拝見しましたが、その素晴らしさに、さらに感嘆。写真や絵は、きっと心で描くのだろうと痛感した映画です。多くに人たちに見てほしい作品です。
グッドラック【CD購入者限定アリーナツアー最速先行予約受付応募券付】(初回プレス盤)(期間限定盤)(DVD付)
多くの皆さんが評価している通り、表題曲のグッドラック、カップリングのディアマンともに申し分のない出来です。COSMONAUT期のBUMPの伝えてきたことが集約されたような内容の楽曲で、三丁目の夕日の映画主題歌にもピッタリだと思います。オフィシャルサイトのインタビューによると、映画のオファーの話を頂く以前から制作中の楽曲だったようですが、ここまで映画に合っているのは藤原さんの書く詞の世界観が普遍性に満ちているからなのでしょう。
ここで私が何よりも驚いたのは、DVDに入っているショートムービー“good luck”です。CDのオマケを観るような軽い気持ちで観始めたのですが、短いながらもしっかりと作り込まれていて、とても楽しめました。ヒミズで話題の染谷さんや、ヒロインを演じていた山下リオさん、先生役の吉岡秀隆さんなど、演者さんの配役が絶妙にマッチしていて、続編か長編で観てみたいとさえ思いました。
以上が私の意見です。楽曲の方はもちろんですが、DVDにも注目してみて下さい。
ほしのふるまち [DVD]
好きな歌手の高田梢枝さんが主題歌を提供しているとのことで、まったく内容を知らないながら、いきなりDVDを購入して鑑賞しました。
氷見の地元密着映画、原作が青春漫画の第一人者の作品、などの様々な側面を持った映画になっています。
原作も後から読んだのですが、7巻もある漫画を原作にしたにも関わらず、要所をちゃんと抑えた作りになっていて、むしろスマートにまとまった構成になっています。
ただ、その詰め込んだ流れで鑑賞者が共感までできるかどうかは、少し疑問が残るところかもしれません。セリフが少なめで、展開も若干早めです。
進路や勉強のことで悩んだ経験があったり、何か自分と重なる部分を想像しつつ、傷ついた登場人物たちに想いをめぐらせて初めて、この映画との共感が生まれると思います。
というのは、映画としてそれなりに実験的な手法を試みているデメリットとメリットが混在しているからなんですよね。
カメラワークは固定しない手カメラのように、揺れる感じでやけに登場人物の表情をアップで写します。
これにより、少年少女の気持ちの揺れ動きを表現したりとか、生でそこにいる人たちを見るように思わせたりして、リアリティを演出しています。
とはいえ、メジャーな手法ではなく、映像的に安定しないので、そこを嫌う人も出てくるかもしれません。
そして、さらにこの映画に心動かされるかどうかに影響してくるのが、挿入歌・主題歌であると感じます。
6曲とかなり多めに歌を挟んでくる映画なのですが、その歌詞に登場人物らの心情を重ねさせているんですよね。
歌詞に意味を見出して、想像をめぐらすことを日常的にしているのであれば、この手法はすごく胸に来ると思います。
本当に登場人物らの心にマッチした曲を、しかもインディーズに近い実力派のアーティストばかりを選んで、ひたむきな心情を代弁させています。
代弁というのが難しいところで、映画の台詞で語らず、歌で語らせるなんてまわりくどい、というご意見もあるかもしれません。
賛否が分かれる部分はありそうなのですが、個人的には題材と挿入歌の手法、ともに好みそのものの映画でした。
特に挿入歌は全部気に入りました。iTunes Storeですぐにダウンロードして買ってしまいました。
全般的な歌詞が夢と日常の葛藤を歌っていて、青春時代の心情をくすぐる何かを感じました。
なんだかんだで原作もすぐに買いました。核はそこまで変わってないですが、こちらも原秀則さん作だけあって心情描写が素晴らしいです。
地味には地味なのですが、とても誠実な青春映画です。
夢や進路に悩んだ多感な青春時代を過ごした方ならば、かなり共感できる映画だと思います。
こころ (SDP Bunko)
本作品は漱石の「後期三部作」として、また漱石の最高傑作として名高い。有名な『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』などと比べると、とても読みやすかったのが印象的であった。他のレビューアーの方も述べている通り、より現代的な恋愛が一つの軸となって物語が進行してゆくところにその理由があるのではないだろうかと思うし、またもう一つの軸としての「死生観」についても多くの読者の深い共感を得られるものであろうと推察する。
漱石ほど人と作品が密着している文学者はいないとはよく言ったもので、本作品でもその傾向が顕著に見られる。
例えば文章の半分を占める先生の手紙は、先生という登場人物の口を借りて、正岡子規が死去する時に手紙を送れなかったこと(子規がその生涯を終えようとしている時、漱石は神経衰弱と狂気と格闘していた)への後悔の念を清算したのではないか。
例えば先生の自殺は、漱石の教え子である藤村操の自殺(厳しく指導したため自責の念を覚えたといわれている)に対しての罪悪感が投影されたものではないか、などである。
また感じたのは、執筆当時の日本の「世間」というものの捉え方の狭さである。失恋や友の裏切りや罪悪感に対して、自殺という選択をせざるを得なかった時代背景を私は感じた。登場人物の台詞を借りれば、「向上心の無いものはばか」なのだそうである。生きる事に貪欲であるが、その道は今よりも狭くて急勾配だったのであろう。
高校の現代文の教材としても扱われる本作品は、単純に文学としての価値も高く面白い。「こころ」という題名について深く考えさせられる著作である。夏目漱石というと、すでに古典の部類に入るという印象をお持ちの方もいるかもしれないが、そういった方の漱石導入として、この『こころ』という作品は最適ではないだろうか。
一読の価値ありです。