Atlas of Human Anatomy and Surgery (25th Anniversary Special Edtn)
冒頭から、丹念に描き込まれた精緻な図版に目を見張る。本体だけでも4.9kgもある大著で、人体解剖図の医学書としてよりも、むしろ美術書としての鑑賞価値が高いといえよう。これだけの大著は、よほどの手間暇をかけなければとうてい成しえないものであり、19世紀の古き良き時代だからこそ刊行できたのであろう。後半のオペの手順を図解した部分も興味深い。
ただし、1冊に収めるがためか、原図をかなり縮小せざるを得なかった図版もあるようで残念。また、個々の図版には英仏独のタイトルがあるとはいえ、各部分を指す記号にはいっさい名称が省かれている。代表的な図だけでもなんとかならなかったか。
何はともあれ、これだけの豪華本が、数千〜1万円で購入できるとは、驚きの低価格であろう。
Symphony in D Minor / Le Chasseur Maudit
指揮者と演奏者がフランクを勘違いしてチャイコフスキーのように演奏しているという噂を耳にし、とるものもとりあえず買った。
そこまでチャイコっぽいとは思わなかったけれども、やはり鳴りのよさやもったりした歌わせ方にチャイコっぽさを感じる人もいるのかな、という感じだった。
名盤には入らないけど、かなりオモシロイということでは評価できるかもしれませんね。