架空のオペラ
間違いなく名盤ですが、
実はライブ版「正月歌劇 架空のオペラ」の
方がいいです。
いまのジュリーの「どっからでもかかってこいや〜」
という圧倒的な強い声も最強ですが、
この頃の甘さ+強さがほどよくミックスされた声は、
むかうところ敵なしです。
声の艶と歌のテクが半端ではなく、
ぞくぞく〜〜ーーーときます。
李花幻(ジュリーのペンネーム)の「灰とダイヤモンド」以外は、作曲・編曲すべて大野克夫。
ダークなCO-Coloの演奏にのせて繰り広げられる
「影―ルーマニアンナイト」「砂漠のバレリーナ」は、映画第三の男のイメージです。
ジュリーと大野克夫。
この2人、アルバム以前は「勝手にしやがれ」「憎みきれないろくでなし」「サムライ」、
以降は「キューバな女」「我が窮状」など、相性ばつぐん。
ただしこのアルバムは独特な世界観があるので、
ロックなジュリーが好きな人は、吉田建プロデュースの「単純な永遠」や、
「耒タルベキ素敵」をおすすめします。
しかし、どうしてライブ版がレコードでしかないのか疑問。
ぜひCDで再販してほしいです。
名前のない女たち―企画AV女優10人の人生
お店に行くと「今週の人気ベスト10」みたいなランキングを目にします。本書に登場するのはそういったランキングとはちょっと縁がない「企画系」とされる女優さんたちです。
私は女優さんの経歴といったものには無知だったのでなんとなく購入。色々な生いたちが紹介されていますが、なかには衝撃的な半生や私生活も紹介されてあり驚きました。
紹介されている人達のAVに対する考え方が色々である点が印象に残りました。ある人は単純にお金が欲しい、引退したら無かったことにしたい。しかし、別のある人はもっと良い作品に携わりたいし、自分が関わったということを記録に残したい。などなど。
ちなみに紹介されている方々は全員引退されている模様。私もAVにはよくお世話になっているのですが、「お疲れ様」という気持ちと筆者のあとがきにある最後の文章と同じ気持ちになりました。
幻のメロディー(2)
Vol.1同様、沢田研二の曲が13曲中6曲も有る。「勝手にしやがれ」、「OH!ギャル」、「私生活のない女」、「絹の部屋」、「指」、「ママ・・・」。実際にリリースされたものと違うものもあり、変化する過程がわかる。
楽曲は他に、伊東ゆかりの「都会のリズム」、竹中直人の「謎とき遊び」、内田裕也の「ローリング・オン・ザ・ロード」など。
私生活のない女 ヘア無修正版 [DVD]
ストーリーは全く面白くなく、むしろ何が言いたいのかよく分からない映画だが、主演のヴァレリー・カプリスキー嬢の裸が見所の作品である。全編にわたってほぼ全裸なのも嬉しいが、圧巻はいかがわしい中年カメラマンの前で、全裸で激しく踊るシーンは何度見ても素晴らしい。小悪魔っぽいルックス、エロチックな肉体は下手なポルノより感動する。かつて存在していた国内VHS・LDではボカシの嵐だったが、DVDでは完全へア無修正版に涙、涙。又、デジタルリマスターで映像がとっても綺麗なのも嬉しい。以前、ボカシの向こうはどうなっているのか随分想像したものです。
私生活のない女 [DVD]
「あらすじ」を一言でいえば、
有名映画監督に見出された新人女優の「スタア誕生」物語。
ところが、ところがこの映画はそんな素直な映画ではない。
見どころは「ストーリー」ではない。
もちろん「ヘア無修正」でもない。
「異常なハイテンション映画」というべきか、
「アバンギャルドな芸術映画」というのかな、
とにかく、面白いことは間違いありません。
もう少し若い時に見たら、きっと繰り返し何回も見ただろう。
不思議な、独特な魅力あり、
これをカルトと言うのでしょうか?
映像がとても綺麗です。
リマスターされてという意味もありますが、
壁紙とか、小道具とか、衣装とか、
様々な面でハイセンスです。
私は特にヨーロッパ映画に免疫がない、ということもあってか、
三十年くらい前の映画ですが、
もの凄く衝撃を受け、魅了されました。